この茫洋としたスケールの大きさが魅力!
最初のオーストラリア訪問は2000年2月、シドニー・オリンピックを目前に控えたゴールドコースト&シドニーでした。ブリスベンから車で数十分でゴールドコーストに到着します。ゴールドコーストは“プチ・ワイキキ”のようで、美しくはありましたが、私の趣味ではありませんでした。しかし、生憎の雨中に訪れたナチュラルブリッジ国立公園へのツアーで、私はすっかりオーストラリアの虜になってしまったのです。
茜百景ページにリンクしています 自然の中にポツンと建つ家や、山奥の小学校で出会った子供達の屈託のない笑顔、なによりスケールの大きな自然にすっかり魅了されてしまいました。

そしてこの年2001年4月、私は1年ぶりにオーストラリアを再訪しました。選んだ場所は豪州の代表的な名所=グレートバリアリーフとエアーズロック。同一国内でも移動に飛行機で5時間を要する国です。ケ
アンズとアリススプリングスを訪ねたトリップはなかなかハードなものでした。

2度目のケアンズです。
石垣島の川平でマンタに会って、その後は波照間島で潜るはずが、何故かオーストラリアです。
その訳は激安チケットがゲット出来たからです。4泊4日(機中1泊)でホテル込み&EATS(オーストラリア独特の入国税みたいなモノ)付きで58,000円ですヨ! こんなチャンスを無駄にするのは馬鹿馬鹿しい……。という訳で2度目のグレートバリアリーフです。
ケアンズ行きの便は毎日出ているけれど、夜行便発の昼便戻りです。だから体力に自身のある人にはとても効率の良い行程が組めます。ケアンズには早朝の5時過ぎに着くので、ホテルのアーリーチェックインを申し込んでおくと便利です。私たちは一旦ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて数時間の休息ののち、野生動物探索ツアーに出かけました。オーストラリアは本当に自然が至る所で体感でき、素晴らしい国です。
海が綺麗なのは周知ですが、街の中では鳥達が飛び交い(←左写真はモモイロインコ)。そこかしこでカンガルーが跳ねる光景を目にします。
大きなアリ塚に寄りました(↑上の写真)。道行く途中、何度か木々の中に丸い固まりを見つけていたのですが、まさかそれがアリ塚だとは気づきませんでした。それぞれのアリ塚に約130万匹のアリがいるそうです。ガイドに勧められてそのアリを食してみました。食感
は想像通りプチプチしたのもですが、味はまるでタイのレモングラスのような感じ。うっすらとレモンのような風味がありました。でも、このわずか2_に満たないようなアリで腹を満たすのは無理でしょう。
右上の写真はワラビーです。観光客の手のひらから餌をもらいます。そこかしこで「キャ〜!カワイイ〜!」「カッ・ワッ・イッ・イ〜!」の嬌声が上がります。
彼らは毎日この言葉を聞いているから、きっ
とこの日本語の意味を理解しちゃっていることでしょう。ちなみに写真はお母さんワラビーです。お腹の袋から子供が顔を出して「僕にも頂戴!」とおねだりしてました。
夜行性動物にも出会いました。ポッサム(上の写真)は木の実をばらまくと何処からともなく集まってきます。人間が近づいても逃げませんが、餌が無くなるとアッという間に闇の中に消えてしまいます。この時、同行したガイドさん自身が歓喜するようなオーストラリア人

↑ポート・ダグラス・4マイルビーチ
でも滅多に会うことが出来ない動物たちに会うことが出来ました。

グレートバリアリーフはこれが2度目ですが、今回は北部のポイントを選択しました。本当は、あの“コッドホール”に潜りたかったのですが、流石に3泊4日の船旅をする時間的ゆとりはない。水上飛行機でのワンデイ・ダイブも検討したのですが、こちらは費用40万円ナリ! 現地で仲間を募って4人で割っても一人10万円。これでは高すぎる(ToT)
いくつかのダイブショップを調べ、北部への日帰りダイビング・ツアーを行っているダイブ7シーズのお世話になることにしました。
GBR北部のポイントへはケアンズの北にあるポート・ダグラスというシックな港町から出航します。ケアンズから車で約1時間。港から高速船に乗り込み約1時間30分。長旅です。なにせGBRは大きく広いので、本当にポイントまでの移動が大変なのです。大半の乗客は帰路船酔いに悩まされていました。
産卵期のコイツは恐ろしいです(>_<);
“ニモ”詳細ページにとびます それでもやはりGBRは凄い! 各ポイントごとに違った表情を見せてくれます。最後に潜ったポイント「トリガーフィッシュシティ」では、いきなり60pほどのゴマモンガラの歓迎を受けました(右上写真)。私の方に向かってくるもんだから、てっきり襲われると身体がこわばりました。でも産卵期ではないから潜らせてくれたのです。トリガーフィッシュとはゴマモンガラのことなのだそうです。サカナ達の写真はギャラリー・ページをご覧下さい。
↑上のクマノミはクラウンアネモネフィッシュ。
ディズニー映画「ファインディング・ニモ」のニモ君です。


GBRでのログ

2001年1回目

  4月30日 ノーマン・リーフ
       気温:28度 水温:27度 透明度:18m 最大水深:11.5m 平均深度:8.5m 快晴、波静か
       ヤッコエイ、ブルースポテッドファンテールレイ、ナンヨウツバメウオ、ウメイロモドキ、タコ
       イエローデビルフィッシュ、ツバメタナバタウオ、ハナビラクマノミ、オオシャコガイ、ナンヨウブダイ
  4月30日 ノーマン・リーフ(2本目)
       気温:28度 水温:27度 透明度:18m 最大水深:11m  平均深度:8m   快晴、波静か
       ウメイロモドキ、デバスズメダイ、シコクスズメダイ、イエローデビルフィッシュ、ヤッコエイ、
       ナンヨウツバメウオ、ハナビラクマノミほか
  5月1日  コーラルガーデン
       気温:30度 水温:27度 透明度:10m 最大水深:13m  平均深度:9.5m 快晴、波少し
       レッドアンドブラックアネモネフィッシュ、バリアリーフアネモネフィッシュ、
       スパインチークアネモネフィッシュ、ナポレオン、ロクセンヤッコ、パープルビューティー、
       タイマイナンヨウブダイ、オハグロツバメガイ、ヤッコエイ、ナンヨウツバメウオ、
       ツノハタタテダイ、ハナビラクマノミほか
GBRでのダイビングはS2クラブにお世話になりました。船が大きく綺麗な
ので女性にはお勧めです。ただし、シュノーケリング・ツアー客や他の外国
人ツアーと同船となります。GBRへはポイントまでのアクセスに時間がかか
るので、大きな船の方が無難です。それに外人スタッフ達の場を盛り上げる
上手さは、退屈になりがちな船上の時間を楽しくしてくれるので助かります。


S2ダイブクラブのHPはこちら

http://www.s2club.net/cairns/cindex.html

2003年2回目

 10月12日 エイジンコートリーフ「ザ・ポイント」
 
気温:29度 水温:26度 透明度:20m 最大水深:18.9m 平均深度:8.3m 潜水時間:38分 タンク圧:開始=210 終了=120 曇り時々晴れ、波静か
出会った魚達=グレートバリアリーフアネモネフィッシュ、ビックガンドルバラクーダ、ブラックフィンバラクーダ、パーオプビューティー、ニシキボヤ、テンジクイサキ、ナポレオン、フタスジヒメジ、イッセンタカサゴ、クギベラ、カンムリブダイほか
 10月12日 エイジンコートリーフ「スリーシスターズ」
 
気温:29度 水温:26度 透明度:20m 最大水深:14.7m 平均深度:9.9m 潜水時間:39分 タンク圧:開始=210 終了=100 晴れ、波静か
出会った魚達=グレイリーフシャーク、ナポレオン、カニハゼ、ロクセンヤッコ、ロイヤルドティーバック、ウメイロモドキ、メラネシアンアンティアス、ローランドデモイゼル、ユカタハタ、スミツキトノサマダイほか

 10月12日 エイジンコートリーフ「ノースベイ」
 
気温:29度 水温:26度 透明度:20m 最大水深:11.5m 平均深度:6.5m 潜水時間:41分 タンク圧:開始=190 終了=40 晴れ、波少し
出会った魚達=ホワイトチップシャーク、クラウンアネモネフィッシュ、ミナミハコフグ、ミナミハタンポ、ジャイアントスイートリップ、チョウチョウコショウダイ、ノドグロベラ、デバスズメダイ、ヨコシマクロダイほか

 10月13日 エイジンコートリーフ「バラクーダボミー」
 
気温:28度 水温:26度 透明度:30m 最大水深:20.9m 平均深度:12.2m 潜水時間:37分 タンク圧:開始=210 終了=100 晴れ、波静か
出会った魚達=ビッグハンドルバラクーダ、ブラックフィンバラクーダ、ハーフアンドハーフクロミス、デンジクイサキの群、ガーデンイール、アカヒメジ、ヨスジフエダイ、キンセンフエダイ、ウメイロモドキ、ハナゴイ、ヨコシマクロダイ、ハナゴンベ、ホシゴンベ、メガネゴンベほか
 10月13日 エイジンコートリーフ「キャッスル・ロック」
 
気温:28度 水温:26度 透明度:20m 最大水深:16.7m 平均深度:8.2m 潜水時間:46分 タンク圧:開始=200 終了=70 曇り時々晴れ、波少し
出会った魚達=レインボーズゴビー、オオゴンニジギンポ、アマクチビ、ハタタテハゼ、クロユリハゼ、ウコンハネガイ、ロクセンスズメダイ、ヨスジフエダイほか
 10月13日 エイジンコートリーフ「トリガーフィッシュシティ」
 
気温:28度 水温:26度 透明度:25m 最大水深:14m 平均深度:6.9m 潜水時間:35分 タンク圧:開始=180 終了=70 晴れ、波少し
出会った魚達=ゴマモンガラ、イエローデビルフィッシュ、ブルーデビルフィッシュ、アヤコショウダイ、フエヤッコダイ、イシヨウジ、ドクウツボ、トビヌメリほか

今回はダイブ7シーズにお世話になりました。前回お世話になったS2ダイビング・クラブもそうでしたが、こちらも使用する船が大きくて速くて快適でした。但し、冷房がきついので上着が余分に必要です。それと帰路は波が大きくなることが多いので、船に弱い人は酔い止め薬が必需品です(船にも用意してありました)。

詳細は、DIVE 7 SEAS    
  http://www.dive7s.com 
にて。

後記:こうやってログを見ていると、随分と気合いが入ってきているなぁ…と改めて感じます。初めてGBRに行ったときは観光がメインでダイビングは付録みたいな感じだったのだけれど、今はダイビングが中心で観光は疲れをとるため…みたいです(^_^;;;  
そういえば、今回一緒に潜ってくれた人たちも私みたいに“ダイビングに頭までドップリ!”って感じではなかったなぁ。昔の私みたいに“ダイビングも楽しむけれど、それだけなのは嫌だ”って感じで、気球に乗ったり鉄道の旅(キュランダ鉄道)を楽しんだり、熱帯林探索をしてみたりと色々なことを楽しんでいる様子でした。もしもGBRでのダイビングを徹底的に楽しみたいのなら、クルーズ・ダイブの方が堪能できるでしょう。

↑カタマラン(双胴船)高速艇は装備&料理も最高!