今回はブログ風に
(レイアウト、読み辛くてスミマセン。左の日記を先に読んでください)
4月27日(金曜日) 晴れ時々曇り

超特急で仕事を終えて、いったん自宅に戻って着替えを済ます。いつものパターンだったら着替え持参で会社に行って、そのまま会社で着替えて成田に向かうのだけれど、どうしても自宅に戻らねばならない事情があったのだ。
慌ただしく自宅を飛び出したものだから、予備用に持っていこうと思っていた現地航空会社の予約券や新規購入したカメラの取説を忘れてきてしまった。

なんでクック諸島なのかということを先に書いておかなければいけないね。
実は昨年の段階でクック諸島かキリバス諸島のどちらかには行こうと絞り込んで、航空券の解約が出来るギリギリまで迷っていたのだ。
現地の方々には申し訳なく思うけれど、どちらも地球の温暖化で消滅の危機に瀕しているところだから、海中に没してしまう前に訪れてみたかった。現地の方、本当にご免なさい。そうならないよう微力ながらも地球温暖化防止に協力しているつもりですので、どうぞお許しくださいm(_ _)m

どちらも国も、ものの見事に現地情報が少ないのだけれど、それでもクックの方は何となく概要が掴めたのでこっちに決めた次第なのだ。それと、テレビで温暖化によるキリバスの島々の悲惨さを観てしまって(確かNHK)、何だか気の毒さと怖さとでキリバスに行く気持ちが萎えてしまったのだ。


話を戻して……。
搭乗までまだ時間がある。これから丸二日移動でシャワーも浴びれなくなるので、今のうちにサッパリしておこうと初めて成田空港のレストルームを利用した。

19時発のニュージーランド航空NZ090便でまずはニュージーランドの北の都市・オークランドに向かい、そこからクック諸島の玄関口であるラロトンガに向かう。
成田からオークランドまでの飛行時間は約10時間。オークランドには早朝の8時45分に到着する。日本との時差は3時間。

早朝に到着しても乗り継ぎが悪くて、ラロトンガに向かうNZ848便は夜の9時45分発なのだ。オークランドで13時間も時間を潰さなくてはならない。
そしてラロトンガまでは約5時間のフライト。ニュージーランドとラロトンガは2時間の時差がある。

13時間も待たされるオークランドだけれど、ニュージーランドは初めてなのでこれ幸いとオークランド半日観光を楽しむつもりでいた。……それまでは……。

しか〜し! オークランドで驚くべき事態が待ち受けていたのだった!!! 

期待を持たせつつ明日の記録へと続く、
ジャ〜ン!


決してトイレを見せたいわけではな〜い!

これは成田空港第2ビルのレストルーム。一度、ここのシャワー室を利用してみたかったのだ。 ちょっと狭いけど綺麗で清潔でした。30分500円也。





上はニュージーランド航空のフライト・モニター。現在の飛行位置などが判るのだけれど昼と夜の境目が表示されていたり3Gで表示されたりして見ていて飽きない。もちろん映画もオンデマンドで観られました。結構観たなぁ。『007/カジノロワイヤル』、『アポカリプト』、『幸せのちから』、『ホリデイ』、『主人公は僕だった』、『7月24日通りのクリスマス』……。(往復で、ですよ)
※画像にマウスのポインタを合わせてみて!
4月28日(土曜日)  機内泊

オークランドに定刻10分の遅れで8時55分着。
たいして眠っていないのだけれど、何故か眠気は無い。エコノミー・クラスの飛行機で疲れが取れるほど熟睡出来る人っているのだろうか? と常々思っていたけれど、どういう訳か今は眠気も疲れもないのが不思議。搭乗直前での入浴が良かったのかなぁ?

空港内で13時間を過ごすのはシンガポールのチャンギ空港ならいざ知らず、ここでは無理。なので取り敢えず入国審査を済ませて街に出ることにした。
理由を聞きそびれたけれど、ここニュージーランドはお菓子が税関で引っかかる。肉や果物ではありませんヨ、お菓子です! もしもお菓子を持っていたなら、ちゃんと申告しないと多額の罰金、ヘタをすると拘留されてしまうそうです。
機内アナウンスですっかりビビってしまい、たった1コ持ってきたフリスクを税関申告した。そしたら別の列に並ばされ、そこの係官に何とかOKを貰ったのに、今度は税関出口で再び止められ尋問され待たされて、えらい面倒だった。

「Sharpens you up」どころか「Make me tired !」だヨ。フリスク1箱くらい,、口中ヒーハーになっても税関係官の目の前で全部食べちゃえば良かった。

すったもんだでやっとこさニュージーランドに入国。
さて、まずは街に出ないとね。
街に出るにはエアバスとエアポートシャトル、タクシーという選択肢がある。エアバスが一番安いのだけれど、ちょうど出ていったしまった後だったのでエアポートシャトルを利用する事にした(下の写真)。


自分の行きたいところを伝えれば、そこで降ろしてくれる。エアバスの方は路線バスだから、好き勝手な場所に降ろしてもらう訳にはいかない。だから荷物を持っての移動だったら料金が少し高くてもこっちの方が便利。この時の私たちは身軽だったけれど。

おっちゃんに料金を聞いたら二人で$32だった。でも、実際にはちゃんとした値段設定があって、空港−市内間の基本料金が一人$23、同じ所に降りるなら一人追加毎に$6が加算されるのだそうだ。つってぇことは$3ボラれたってことだね。その事実を知ったのは実はオークランドから成田に向かう最終日。
ラロトンガから戻ったときも偶然、この運ちゃんのエアポートシャトルに乗るハメになった。その時は$35だった。この写真のおっちゃん、優しそうな顔しているけど要注意ですよ!

どこに行こうか迷ったけれど、どこに行くにもアクセスが良さそうなのでスタンフォード・プラザ・オークランドで降りた。
このホテル、オークランドでは最高級ホテルらしく、洗面所利用するなら絶対にお勧めです。フワフワのとっても綺麗なハンドタオルが用意されていました。

3時間のオークランド市内観光があるというので、それに参加することにして公衆電話を捜して予約。一人$58。

アッ! そうそう。ここで書いている$=ドルは米ドルでも豪ドルでもないですよ。ニュージーランド・ドルですのでお間違えなきよう。
で、$58ってぇことは日本円にして約5,100円くらいですかね(この時のレートで)。
ちょっと高いような気もするなぁ、でも、まッいっかぁ…てなノリで、遅い朝食を済ませてバスを待っていたら、大型観光バスがやって来た。ところがツアー参加者は私たちだけ。


4、50人乗りの大型観光バスに運転手と私たち二人だけです!


な〜んか落ち着かないなぁ。それでもバスは街中をブンブンと進んで行くのだった。

このツアーではヘッドフォンが用意されていてドイツ語や中国語での解説が選択出来るようになっている。当然、日本語もね。
でも、解説を流すタイミングは全て運転手に委ねられていて、この時の運転手がヘタくそなのか解説が流れ出すタイミングがことごとくズレていた。
「右に見えます煉瓦造りの建物は……」
キョロキョロ………。どこにも煉瓦造りの建物なぞ見あたらない……。やっとそれらしき建物が見えてきたときには別の解説が流れてくる始末……。


街中の高校や大学など学校ばかりを紹介されつつ、ハーバー・ブリッジを往復して(渡ったら直ぐにUターン)、市内が一望できる丘と博物館へ行った。

衝撃の事態は博物館で起こった!

ガラスケースの中に何かが陳列されている。チョコレートがトッピングされたケーキか何かかと思って近寄ってみると……、


なんとそれは生きた

ゴキブリだったのだ!

博物館にゴキブリの展示。いったいどういう意味があるのか。
ヘビやトカゲなどの爬虫類は平気でも、ゴキブリとナメクジだけは絶対ダメ! な私は早々と博物館を退散したのだった。

ツアーも終わってスタートしたオークランド市内に戻ると、バスのドライバー氏が「実は私には他にも仕事があるのだ」と言う。ふ〜ん、働き者なんだねと感心していたら、「空港まで$17でどうだ?」と聞いてきた。
私たち二人だけだと知り、ツアー最後は空港で降ろしてくれないか、と頼んだときには決まりだからそれは出来ない…って言っていたのに……。変だと思ったんだ。出来ない理由はこれだったのか。

せこい奴だなぁ、と思いつつもエアポートシャトルより安いから良いかなぁ、としばし考えていたら「$15だったらどうだ?」とダンピングしてきた。
ゴキブリも嫌いだけど、このような男はもっと嫌いだ。ムカ、っときたけど空港までタクシーなら$50〜70かかるし、シャトルを手配するのも面倒なのでOKした。(きっと渋面してたと思う)

バスはフリーウェイをひた走る。私は沈黙を守り通す。バスはまもなく空港に到着する。かみさんは私とドライバーとのやり取りを知らずにグーグー寝てる。車内では沈黙が続く。
運転手がやっと口を開いた。
「やっぱりタダでいいよ」。
なんだ、なんだぁ? なんか気の弱い情けない奴だなぁ…と思いつつ、「サンクス」と$10をあげた。でもあげて良かったのかなぁ?


このバスのドライバーといいエアポートシャトルの運ちゃんといい、何だか信用ならん奴が多いなぁ。まともな運転手(人々)もいたけれど、どちらにせよこの市内ツアーはあまりお勧め出来ません。
もしも数時間、市内で時間を潰したいのだったらきれいな公園がいくつかあるからそこで昼寝でもしていた方がよっぽどマシです。




「写真、撮っていいか?」とカメラを出したらポーズを取ってくれたタクシーの運ちゃん。陽気です。
でも、私がお願いしたのは左の写真のドライバー、エアポートシャトルの運ちゃんなんですけど f(^_^;)



マウントイーデンから眺めたオークランドの街並み。
とても綺麗な家ばかりで街の中も整然としていた。でも、何故か生活感を感じないなぁ……と思っていたら洗濯物やゴミ箱が何処にも見あたらないのだった。


上の写真の反対側。マウントイーデンはカルデラ状になっている。くぼみの底の右上の方の黒い塊は、ハエの様に見えますが牛です。牛が数頭集まっています。



かつてはニュージーランドに生息していたという巨大な鳥。確かに人間の背丈の倍ほどある体躯だけれど、ダチョウと似てるからきっと飛べなかったんだろうなぁ。(面倒で解説を読まなかった)
入館料は$5でした。




バスのフロントガラス超しに撮ったハーバーブリッジ。ものの2分ほどで渡りきってしまった。渡ったらその場でUターン。走る必要なかったなぁ。遠くから眺めてる方が良かったゾ。




ニュージーランドは南半球にあるので日本と季節が逆になる。この時、私たちが訪れた季節は初冬にあたる。
昼間は半袖でも大丈夫だけれど、夕刻以降は急速に気温も下がってきて、長袖&長ズボンでないと寒くて震えた。
4月28日(土曜日)  機内泊

さて突然ですがここで問題です。

一昨日、27日(金曜日)の夜に成田を出発して翌朝ニュージーランドに到着しました。つまり28日の土曜ですね。その日の夜にニュージーランドを発ち、翌朝ラロトンガに到着しました。
さて、今日は何日の何曜日でしょう?

「4月29日の日曜日」と答えたた方。ハズレです。


今日は再び
4月28日の土曜日なのだ!

何故かって? 日付変更線を越えたからですね。決して表題を書き間違えたわけでも私が曜日を忘れたわけでもありません。

丸2日を要してようやっと目的地のラロトンガに到着しました。時間は朝の3時35分。定刻より5分早かった。
当然、外はまだ真っ暗。迎えのドライバー氏はホテルまでの道すがら色々説明してくれるけど、癖のある英語で聞き取りづらい(こちらの英語はみな癖があった)。

今日から4日間を過ごすのはパシフィック・リゾート・ラロトンガ。島の南部、ラロ(こっちの人はラロトンガをラロと略す)で一番綺麗だと言われている浜辺、ムリ・ビーチに面しているホテルだ。
ホテルでチャーリーというスタッフが出迎えてくれた。とても人の良さそうな人懐っこい笑顔が印象的。

当初、早朝到着ということでアーリー・チェックインをお願いした際に、それでも部屋が使用できるのは6時以降と聞いていた。
今はまだ午前4時15分。しばらくロビーのソファで寝るしかないな…と諦めていたら、このチャーリー氏はお構いなしに私たちのバッグを持ってスタスタ。「そこはプールだから落ちるなよ」などとホテルの説明をしながら私たちを部屋に入れ、「判らないことがあったら何でも聞いてくれ!」と帰って行ってしまった。

1泊分余計に請求されても困るのだけれど、流石に疲労もピークで早く横になりたかったから、寝てから心配することにした。実に約40時間ぶりで横になった。


4時間ほど眠ってオリエンテーションを受けに行く。
各アクティビティ施設&用品の使用方法などを教えてもらう。取り敢えずお昼ご飯を摂りたかったので、レストランの開く時間を聞いたら朝、昼、晩のオープン時間と共に「食事ならこのホテルよりここから歩いて3分ほどのセイルズ・レストンの方が美味しいよ」と信じられないアドバイスを頂いた。
いいのかね、ホテル従業員が他店を薦めちゃって。

一旦、近くのスーパーへ必需品の缶ビールなどを買い出しに行って、絶景だというムリ・ビーチにカメラ持参で出てみる。

???????

う〜ん、大したことないなぁ。綺麗はキレイだけど、絶賛するほどでもない。
色んな島に行っているから、私の目が贅沢になっちゃったのか? いや、本日はすっかり曇り空。Tシャツに短パンでは肌寒いほどの天気なのだ。光が差し込まなければ海は美しさを見せてくれない。その所為だ。
明日はきっとドピーカンになってくれて綺麗な景色を堪能できるだろう…、と明日以降に期待を残して浜辺を後にする。

一度ホテル・フロントに戻って明日のダイビングの予約をお願いする。
すぐにツアー・デスクの女性がピッ、ポッ、パッと電話してくれたのは良かったけれど、先方が出るとホイっと受話器を私によこすではないか!

エッ! 自分で予約するの?

それじゃツアーデスクの意味ないじゃん。

お腹も空いてきたので、偵察がてらお勧めされたセイルズ・レストランへ浜辺をトボトボ歩いて、まずは試食。確かに美味しかった。
なので、その晩もホテルではなくセイルズ・レストランへ。まずはビールを頼んで、牛肉のパイ包みとシーフードスープにワインを注文。パイ包みも美味しかったけれど、シーフードスープはなかなか。お勧めです。

今日は天気も悪くて海に入る気にもなれず(入ったらきっと寒くて震えた)、プラプラと浜辺で過ごして、ちょっと早めのハッピー・アワー&ディナーでお休みなさい(-_-)zzZZ




「クック諸島ってどこにあるの?」と何度か聞かれました。
小さな島々が集まった国なので、世界地図で捜すのも結構、大変です。だいたいこの辺だと思ってください

なお、日本との時差は−19時間。日付変更線を越えるので計算が面倒ですが、+5時間して日付は前日…と計算すると楽です。



宿泊したパシフィック・リゾート・ラロトンガの玄関。入り口は橋になっていて下は池。魚が一杯いて、餌付けされているのか人になついていた。池を覗き込むと寄ってきたので指先を入れたらツンツン突っついてきた。



ムリ・ビーチの浜辺でビールを飲んでいたら、少女が馬に乗って目の前を駆け抜けていった。あんな風に馬に乗れたらカッコ良いなぁ。鞍ナシ、裸馬ですよ! まさに、王女様がバカンスで海のリゾートにやって来て乗馬をなさる…の図ですね。
4月29日(日曜日)  9時起床 快晴

昨日予約したダイビング・ショップは「ダイブ・センター」という島の西側にあるショップ。ピックアップ時間は11時50分だという。遅いでしょ? でもこの時間で2本お願いしているのですよ。

昨日、電話でお願いしていたらモーニング・ダイブとアフタヌーン・ダイブのどっちが良いかと聞かれたので、それぞれのピックアップ時間を聞いたらモーニング・ダイブは7時40分、アフタヌーン・ダイブはこの時間だというので、初日はノンビリ寝ていたかったからアフタヌーン・ダイブをお願いしたのだ。

でも、お願いしてから通常のダイビングにしては遅すぎるので、ひょっとして聞き間違えたのではないかと、実は少々不安だった。

朝食を済ませてムリ・ビーチを少し散歩した。今日は快晴で、評判通りの美しさを見せてくれた(右の写真)。
一旦部屋に戻り、機材を用意して、少し早めにロビーで待つことにする。5分も待たないうちにゲーリーというスタッフが迎えに来てくれた。

彼はクックの人間で(どの島出身だったかは忘れた)、もともと真珠捕りのダイバーだったらしい。日本の真珠加工の技術は素晴らしい、と何度も言っていた。

ショップに到着するとお店の中のボードには、既に今日のモーニング・ダイブのログが書かれていた。見てみるとダイビング・タイムが35分と26分と書かれていた。
な〜んだか不安〜〜(~_~;) 
むかしオーストラリアのロットネスト島でバディを組まされた外人は、超エア喰いで、私の残圧がまだ130以上もあるというのに30分ほどでイクジットさせられた苦い思い出があるのだ。

店の中のゲストとおぼしきは、無口でちょっと雰囲気の暗い外人男性と、昨夜セイルズ・レストランで見かけたカップル。ということは、あの暗〜い外人とバディ組まされるんかなぁ……、なんか嫌だなぁ。

ボートが乗せられたキャリアをジープに固定して出発。10分ほど北に走り空港の先の港でボートを降ろす。
この時、さすがにショップのスタッフ一人では大変そうなので手伝ったのだけれど、カップルの男性が足を滑らせてスロープの脇から海にドボン! 上がってきたら足の裏が数カ所パックリと切れていた。血がポタポタ流れ落ちている。潜るのを辞めるかと思っていたら、しっかりエントリーしてきた。

今日はサメにいっぱい逢えるかもしれないゾ!

と、ちょっとワクワクしながら潜ったのだけれど少々期待と異なった。透明度は非常に良いのだけれど、サカナの数が少ない。こんな海に潜った記憶があるなぁ…と考えていたらハワイだった。

あそこもグッド・コンディションの時は透明度60mオーバーを誇るらしいけれど、ここラロトンガも地上にいるような信じられない透視度の時があるそうだ。確かにそうなっても不思議無いような海中だなぁ。

透明度が高いということは、それだけ水中の不純物が少ないということで、それはプランクトンが少ないことでもあるから結果、サカナの数は相対的に少なくなる。

こっちのダイビングは、特にバディを組まされることもなくダイビング出来た。自分で残圧を確認しながらガイドの目の届く範囲で勝手に潜っていて良いらしい。(とは言っても万が一を考えれば無茶な事は出来ないけどね)

私がボートに戻ろうとすると、暗〜い外人は既に安全停止に入っていた。こっそりゲージを覗いたらまだ80ほどの残圧だった。私も80近く残っていた。ボートに上がるとカップル組は既に装備を降ろしてくつろいでいた。

カメラ持参は私と暗〜い彼だけ。
透明度は良いから撮影にはもってこいなのだけど、如何せん被写体であるサカナが少ないのだ。船上で「何か撮れた?」と聞いたら数カット綺麗な写真を見せてくれた。そして「I am boring(退屈なダイビングだ)」と彼。確かに今日のダイビングは少し退屈ではあったなぁ。

ホテルに戻ったのは夕方の5時過ぎ。シャワーを浴びてからセイルズ・レストランで食事をしてホテルに戻るとダンス・ショーをやっていた。
しばらく外から観ていた。タヒチアン・ダンスに音も踊りも似ていた。それにしてもちょっと寒い。夜はかなり涼しくなる。長袖&長ズボンでないと少々つらい。




上の写真がムリ・ビーチです。向こうに見える島まではおよそ100〜150bほど。干潮時だったらほとんど泳ぐことなく上陸することが出来るそうです。
※画像にマウスのポインタを合わせると画像が切り替わります




2日間お世話になったダイビングショップ「ダイブ・センター」。
島にショップは他にもいくつかあるようだけど、ホテルのツアーデスクは何も言わずにこの店に電話を入れていた。かつてはこのショップに日本人ガイドもいたようだけれど、今はいなかった。




サメにはこの日は逢えませんでしたが、変わったウニをいくつか見つけました。
ウニ、
ウニ、ウニ、ウニ
(他の魚はダイビング・ログ・ページで紹介します)

4月30日(月曜日)  6時起床 ドピ〜カン! 快晴

ニワトリのコケコッコーの声に目覚めて時計を見たら、まだ2時前。外は真っ暗、まだ真夜中だよ。不眠症のニワトリなのでしょうか? 眠れないからといって、仲間を呼ぶのは止めましょうね。

ラロトンガは何故か犬とニワトリが多い。至る所で見かける。レストランのメニューにはちゃんと鳥料理もあるのだけれど、調理されるニワトリは別のものなのかしら? 

再び眠りについてしばらくしたら今度は私の頭上、屋根裏でコトコト、パタパタと何か小動物が走り回りだした。
だからぁ、夜半の雄叫びと運動会は禁止だって!
走っている辺りにスリッパをぶつけてやったら静かになった。ちゃんと朝まで静かに寝ていなさいね。

今日はモーニング・ダイブをお願いしていたので、ホテルへのピックアップは7時40分。ホテルでの朝食は7時30からなので、持参した稲庭うどんを調理して食べることにする。
鍋に水を入れてガスコンロに掛け火を着けようとするが、何度トライしても着かない。
フロントに行くと「何でも言ってくれ」と言っていたチャーリーが、暗いロビーのソファに座っていた。ガスが着かないよ、というと部屋まで来てくれてマッチで一発点火。……不思議です。
チャーリー、ありがとうm(_ _)m

7時45分。サビーナというドイツ人女性スタッフが迎えに来てくれた。
彼女は食べ物が好きだそうで、中国料理が大好きなんだそうだ。中国には何度か行っているらしい。
確かに中国料理は美味しいし私も好きだけど、色々ある中国料理で何が好き? と聞いたら私の英語が変だったのか、全部!って答えた。
もう一度聞き方を変えて、北京、広東、広州、上海とか色々あるけど全部好きなの? と質問したら「ペイジャン!(北京)」。
他は特に好きではないらしい。そして北部の方の料理は食べられたものじゃないし、行くものじゃないとも言っていた。

今日のダイビング・パートナーはフランス人の女性ダイバーとニュージーランド人、オランダ人の男性。
このフランス人の女性、ダイビングがメチャクチャ上手かったです。安定感といいフィンワークといい、まるでお手本のようなダイバーでした。しかも美人(^_^)

ショップに戻ったらサビーナが私に、「お願いがあるのだけれど聞いてくれる?」と言う。
女性からお願いされれば断るわけにはいかず、ちょっとドキマギしながら「何を助ければいいの?」と聞いたら、サビーナという名前を日本の漢字で書いて欲しいのだと言う。
な〜んだ、そんな事? ちょっとテンション下がりつつ、

沙美奈
  と書いて渡してあげた。

とっても喜んでくれて私も嬉しかった。そしたら今度は「どういう意味なの?」。

アリャ、困った(;^_^A  沙は砂の意味があるからラロトンガのような美しい浜辺の砂のことだよ、美はあなたのような美しい人のこと、そして奈は、奈はねぇ……………………………………。

奈の意味が判らない…

あなたは日本に奈良という都市があるのを知ってるか? 京都に並ぶ日本の伝統的建築物が残る素晴らしいところなんだよ。
エッ!? 行ったことがないの?(実は私も行ったことがない)  それは残念だ。もしも日本に来ることがあったら京都と共に是非とも奈良も訪れるべきだよ。じゃあね、バイバイ!
と、逃げるわけにはいかないので、日本に帰ったらちゃんと調べてメールで送ってあげる、と約束して別れた。
(で、宿題の結果“奈”にはカラナシという果物の樹の意味があると判ったので、その樹木の画像と、向こうのパソコンには書体が無いだろうから沙美奈という漢字を画像にして送ってあげました)

モーニング・ダイブだったので2本潜ってホテルに戻ったらまだ2時前。昼食を済ませて、今回ラロトンガの渡航でちょっこっとお世話になったカナさん(現地に2年ほど住む日本人)に会いに行くことにした。

バスはグルッと丸いラロトンガの島を内・外回りで回っている。停留所は無い。何処で乗って何処で降りようが片道$4。往復で買えば少し安くなるらしい。時間によっては外回りしか走っていないこともあるようだ。1周を約50分かかって回る。なので、乗り過ごすと50分ほど待たないとならない。反対回りに乗っても行けるには行けるけど。

カナさんは島の西側にあるエッジウォーター・リゾートのレンタカー・ショップで働いていた。パシフィック・リゾートからバスで20分ほどだった。
エッジウォーター・リゾートから歩いて5分ほどのクラウン・ビーチ・リゾートに行ってビールを飲みながらカナさんが仕事を終えるのを待つことにした。このクラウン・ビーチ・リゾートはラロトンガでは超一流クラスのホテルらしい。確かにオシャレな造りだった。
時間は丁度ハッピアワー。あと少しで陽も沈む。綺麗な夕焼けを期待していたのだけれど、残念、今日はイマイチでした。

今朝ホテルに迎えに来てくれたサビーナは、車中で昨日の夕陽はここ数年でベストの夕陽だった、是非とも見せたかったと言っていたけど、宿泊しているパシフィック・リゾートは島の東南にあって、陽は山に沈んでしまう。またの機会を楽しみにしよう。

今夜は宿泊したパシフィック・リゾートで夕食を摂ることにした。スタッフは美味くないと言っていたけど、決してそんなことは無かった。




パシフィックリゾートの部屋には冷蔵庫やガス調理器が付いている





カッコ良かったフランス人ダイバー。ダイビング本場の国出身だけありますね。ビーバーテールのジャケット着用だけで、下はビキニのままです。キャ〜、色っぽ〜い!



今日はサメにも4匹ほど会えました。フランス人ダイバーは臆することなくサメと決闘するかのごとく近寄っていきます。
※画像にマウスのポインタを合わせると画像が切り替わります





ボロボロのバスが来るかと思っていたら意外に綺麗なバスだった。
入り口で行き先を言ってチケットを購入する。運転手が乗客の行き先を覚えていて、そこに寄ってくれる。乗るときは手を挙げてニッコリ…で、何処でも止まってくれる。



5月1日(火曜日)  5時30分起床 今日も 快晴

今日はアイツタキに向かう。そのため早朝起床となった。外はまだ真っ暗。昨日と同じ朝食となった。朝から稲庭うどん。

チェックアウトをするためにセーフティー・ボックスから財布とパスポートを出してくれとお願いしたら、7時30分にならないとセーフティーボックスが入れてある部屋の鍵を持つ人間が来ないので、今は出せないと言う。空港へのピックアップは7時にお願いしてあるんだよ、と言うと「また戻ってくるんだろ? チェックアウトはその時でいいよ」との返事。
いや、確かにラロトンガに戻ってくるし、戻らなければ日本にも帰れないのだけれど、アイツタキでの支払はどうしろというのだ! 第一、アイツタキ行き飛行機のバウチャーも一緒に入っているのだぞ! と言ったらスタッフ、流石に慌てだした。

何処か知らないけれどあちこち電話をしまくって、結局、鍵を持っている人間を叩き起こしたらしい。眠そうな目をしながら別のスタッフがやって来た。そして驚いたことにセーフティーボックス代金を$10取られた。
お客の貴重品を保管するのに金を取るか? 第一、もともと部屋に設置されていたセーフティーボックスの鍵が無かったからフロントにお願いしたんだゾ! と、文句の一つも言いたかったたけれど迎えのバスが来てしまった。
$10は事前にセーフティーボックスの中を引き取らず、早朝に寝ていた担当スタッフを起こしてしまったチップと考えることにしよう。(でも、高いチップだ)

アイツタキに行くにはエア・ラロトンガというローカル航空を利用する。私たちは既にインターネットで日本からチケットを購入していたので、カウンターに行って搭乗手続きをするだけだった。

発券されたチケットは、コンピュータから印字されたペラペラの紙1枚。もしも風で飛ばされちゃったりしたらどうなっちゃうのだろう?

アイツタキは飛行機からの眺めが素晴らしいと聞いていたので、チェクインの際に窓際をお願いしたのだけれど、窓際は窓際でも翼の横の席で景色が見えない。さて困ったな、と後ろを振り返ると数席空いている。スチュワーデスに席を替わって良いかと聞いたらOKというので最後尾に座った。

飛行機は写真のようにオンボロの34人乗り双発機。肘掛けが無かったり座席背のトレーが無くなっていたりと壊れている箇所がやたら目に付く。

アイツタキ空港に着くと、バカボンのパパもビックリの鼻毛が見事な巨漢のおっさんが迎えに来てくれた。(左右の鼻毛を結べそうだった!) 
何処から来た? と聞くので日本からだよ、と答えたら「お前もかぁ」。
お前もか、とは誰か日本人がこの島に来ているのかと思ったら、「この車も日本から来た。我が家の扇風機もエアコンも日本から来た。この島にあるものはみ〜んな日本から来ている」そうな。
彼はそのことを嬉しく思っているのか、それともアンチ日本の意味で言ってるのか、彼の言葉の真意が読めなかった。決して良い意味で言っているようには聞こえなかったけど、彼の話し方のせいかもしれない。

ホテルのチェックインはまだ出来ないので、荷物だけ預かって貰ってラグーン・クルーズに出発する。

艀のような所でしばし待たされていたら、陽気なキャプテンとその奥さんがやって来た。
キャプテンの名前はパナ。「キャプテンと呼ばずにパナと呼んでくれ。もしも名前を忘れたらツナを思い出してくれ」と自己紹介されたけど、ホンの数分で名前を忘れ、ツナは思い出しても本名がなかなか思い出せなくて困った。あたしゃ、ニワトリと一緒で3歩歩くと忘れてしまうのだよ、頓に最近は。

出航した艀でも海の美しさは十分だったけれど、しばらく走るうちにまさに息を飲むような綺麗な景色が眼前に広がった。

同船の人々、一瞬無言……。そして……、

ウォ〜〜!

あちこちで歓声が上がった。本当に誰かが造ったような光景なのだ。まるで絵画でも観ているようだ。

途中、いくつかの島に上陸させてくれた。赤い長い尾を持つ海鳥たちが卵を孵化させている島(ハネムーンビーチ)や、砂だけで出来た島、そして郵便局もあるワンフット島などに立ち寄り、波の穏やかなラグーンではシュノーケリングを楽しませてくれる。

昼食を摂ったワンフット島では入国(入島?)スタンプも押してくれた。



ラグーン・クルーズは数社が行っているようだけど私たちが選んだのはアイツタキ・アドベンチャーズ。ワンフット島で3艘が並んだとき、船は一番小さくて設備も他の船に比べると見劣りがした。
でも、船長の話は分かり易くて面白かったし、何より奥さんの手作り料理が抜群に美味しかった(いま思い返せば、今回の旅行中一番美味しい食事だった)。

感動のラグーン・クルーズから戻ると4時だった。今日と明日の寝食をするのはホテル・タマヌ・ビーチ。アイツタキの中心地北部に位置するホテルだ。
ここでも最初の仕事はビールの買い出し。ホテルにある無料のレンタ自転車で、島の中心地へとペダルを漕ぐ。
最初にガソリンスタンド兼業のお店があったので中に入ってビールがあるかと聞いたら無いという。車のガソリンは売ってても、人間用のアルコールは売ってない、とはこれ如何に。

もう少し先の店で売っているとの情報を得て更にペダルを漕ぐ。夜半はグッと涼しくなるというのに、日中晴れればやっぱり暑い!
汗をかきながら、ここかな? と思える店に到着。すると自転車を店の前に置いたときはドピーカンの晴れだったのに、店内に入った途端土砂降りの雨。あまりの変化の早さに驚いたのナンノ!

店から出るに出られず買ったビールを空けて店の中で喉を潤す。お店の中にはテーブルと椅子が用意されていて二人の若者と老人が一人、既にビールを飲んでいた。
「何処から来たの?」挨拶代わりの質問がきた。
「日本からだよ。今日、着いたんだ」で、挨拶終了。それからあれやこれやと質問攻めになる。
それにしてもこっちの英語は聞き取り辛い。
私たちが“エ”と発音することが多い“A”は、こちらではそのまま“ア”と発音することが多い。だから、Main はメインではなくてマインになり、Maybe は当然マイビーとなる。
それでなくとも英語力には自信がないのに、これではチンプンカンプンになっても仕方ないでしょ?

ホンの10分ほどで雨も上がり、ホテルに戻れた。
私たちが宿泊したコテージは、ホテル・タマヌ・ビーチの旧館にあたり、レストランは歩いて5分ほどの新館の方にある。カメラと懐中電灯を持って夕食に向かった(でも、月明かりで懐中電灯は不要だった)。

懐中電灯より必要なものがあった。
蚊取り線香などの蚊除け用品。ここアイツタキの蚊はハンパじゃない。普通、海辺には蚊が少ないものだし、風が強ければ蚊は寄ってこられないハズ。
それなのにここの蚊は風などへともしない。少々の強い風が吹いても身の回りにまとわりついている。風をモノともせずにガッツで舞い戻ってくるのか、はたまた風上にいた蚊が飛ばされてやって来るのか、とにかく海辺で風もあるというのにブンブン飛びまくっているのだ!
しかも刺されると日本の蚊の倍以上痒くて後が残る。始末に負えない蚊なのだ。私がトイレでよくよく観察したところ、3種類の蚊がいることを発見した。

レストランなどでは蚊避けのクリームやスプレーを用意してくれているので、それを借りましょう。

タマヌ・ビーチのレストランではポーク料理と刺身&巻き寿司をオーダー。メニューも豊富でワインもラロより美味しかった。ただし巻き寿司はシャリがベチャッとしていて、いまひとつだった。



左に一座席、右に二座席。計34人乗り。オンボロだけど、プロペラ機は何となくホッとする。



これがエアラロトンガの飛行機。





これがアイツタキ・ラグーン。海の色が全然違う!



艀で釣りをしていた少女。この今にも崩れそうな艀からラグーン・クルーズはスタートした。




エメラルド・グリーンとターコイズ・ブルーの海が広がり、空にはクッキリ入道雲。他のカットはアルバム・ページで紹介します。
※この黄色い船がアドベンチャー号です。





シュノーケリング・ポイントには2カ所連れていかれた。1回目は長々とシュノーケリングを楽しんだけれど、2回目はずっと船上で海を見ていた。海がとても綺麗だったので泳ぐより見ていたかった。でも、キャプテンの奥さんは私が泳ぎが苦手と勘違いしたようで、気を使って色々と話してくれた。とうとう最後まで自分はダイバーだと言えなかった。



今晴れていたと思ったら アッという間に土砂降りに!


椰子の木陰に月が。足元もしっかり照らしてくれたので懐中電灯は不要でした
5月2日(水曜日)  6時50分起床 快晴、一時スコール

朝食は旧館でも摂ることが出来る。プーサイドのバーが朝は簡単な食事を出してくれる。トーストとコーヒーか紅茶(ティーバッグ)、あとはコーンフレークと果物だけ。でも、それで十分だ。

今日はアイツタキ・スキューバでダイビングをお願いしている。昨日の海を見た後だけに、海中への期待が高まるなぁ。

ピックアップは8時45分。集合場所に行ったら隣のコテージの外人さんも一緒だった。
一見ロバート・ショウっぽいアイツタキ・スキューバのニール・ミッシェル氏は10分遅れでやって来た。
外人カップルが既に乗っていた。新婚さんだそうだ。こんなヘンピな島まで来る新婚さんもいるんですね。とか言ってる私たちも、ン10年前に、まだ殆ど日本では脚光を浴びていなかったパラオが新婚旅行地だったけど(~_~;)  島で働く日本人に珍しいですね、と言われたんだった。

日本でアイツタキのダイビング事情を調べていたら、島にあるダイビング・ショップはこのアイツタキ・スキューバだけで1日1本しか潜らない。しかもダイバーが1人ではボートを出さないとか、オーナーのニール氏は気分が乗らないとショップを休むとか、何だかなぁ〜の情報を得ていた。
しかし、どうも最近は従業員を雇うようになったらしく、私たちが潜るときには専任のガイドが案内してくれたし、他にもいくつかダイブ・ショップもあるようだった。


機材のチェックもろくすっぽせずに、サッサとボートを海に浮かべて「ホラ、乗った、乗った!」。
ポイントまでは何分くらいかかるの? と聞いたら3分ですと!
この答えを聞くのとほぼ同時にポイント到着。
「ここは××××のポイント.。△△△△とイーグルレイが見られる。もう一つはケーブのポイント。穴の直径は80aほどの所もある。どっちが先がいい?」とガイド氏(×××、△△△部分は聞き取れず)。
すると隣のコテージに泊まるニュージーランド人(巨漢!)が、ケーブを抜けられるか心配だから、先にそっちへ行こうと言ったので再び舟は進み出した。

そこからケーブのポイントにも3分ほどで到着した。
ガイドが「ウェイトは何`だ?」と皆に聞く。するともう一人のラッセル・クロウをひとまわり小さくしたようなニュージーランド人が「俺は体調によってウェイトがバラバラなんだ。1sで潜れるときもあれば7sでも潜れない時がある。どうしようかなぁ?」と隣室の巨漢・同郷人と話すのが聞こえた。
オイオイ、体調もあるだろうけど、それはタンクがアルミとスチールの違いじゃないのかい!

再び私の脳裏に不安がよぎる。

機材をセットし、自分のウェイトを貰い(タンクはアルミだった)、スタンバイ出来るとガイド氏が「あなたは空気は大丈夫か?」と聞いてきた。大丈夫の意味がエアをたくさん消費しないか…だろうと勝手に解釈してイエス! と答えたら先に潜って舟の下あたりで待っていろ、と言う。
そりゃ有り難い。お言葉に甘えさせて頂いて先に一人で潜行させて貰うことにした。

しばし一人で舟の下を散策する。水底までは8bほど。透明度は25bほどだった。

しかし、一人で海底にいるというのは結構怖いものですね。
数分だったら何度も経験しているけど、この時は随分ひとりの時間が長く感じたなぁ。ちょっと不安になった頃、水面に一人浮かんでいる姿が見えてホッとした。
(※ダイビングの詳細はダイビング・ログのページを見てください)

海の色は見事な青だった。まさに紺碧。色が濃いのだ。八丈島の八丈ブルーに近いかなぁ…なんて思いながら潜っていた。

ダイビングを終えてホテルに戻り、明日はラロへ戻るので機材を洗い干しているうちに2時を過ぎていた。
何となく嫌な予感が脳裏をかすめる。急いでレストランへ行ったら、やっぱりランチ・タイムは終了していた。
トボトボとコテージに戻る途中で、隣の小型ラッセル・クロウそっくりさんに会う。奥さんが一緒だった。
奥さんを紹介してくれた後で、「今日は彼(わたし)と一緒に潜ったんだ。彼は凄いんだよ〜。エアーが全然減らないんだ!」と私を紹介してくれた。そして私に「あんた、海中でちゃんとエアー吸ってるの?」。

エラ呼吸出来ません!

フツーに呼吸してますよ。あなたが小さい割にエアー喰いなんです。2本共に30分も潜っていなかったでしょ?

しかし腹がへったぁ。ここホテル・タマヌ・ビーチにもガスレンジが備わっているのだけれど、持参したうどんは全て食べてしまっていた。朝食時に持って帰っていたバナナが1本だけあったので、それをツマミにビールで腹を満たす。




スクラップ自動車ではありません。アイツタキ・スキューバの大事なジープです。これで私たちとボートを運びます。リアの荷台に作り付けられた座席は、木製でした。



海の色が独特なアイツタキのダイビング。碧がとても濃いのだ。沈船もあればケーブもある。魚影も濃くて出来ればもう1日潜りたかったなァ。
※マウスを画像にあわせてね(^_-)-☆



ボートを港(と言っても単なるスロープ)からジープのウィンチで引き上げる。ラロと一緒だ。
右端に映っているのが隣室の超エア喰いラッセル・クロウ似のニュージーランド人。




浜辺では時折、小魚が大型魚のアタックを受け逃げまどって砂浜まで追いやられてくる。一度、大きなカスミアジが勢い余って魚体を半分ほど砂浜に乗り上げているのを目撃した。その小魚のおこぼれを貰おうと待ちかまえる海鳥。
私もお腹が空いたなぁ(ToT)
5月3日(木曜日)  6時30分起床 快晴

朝食にはまだ早いので、早朝の浜辺を散歩する。
外はまだ薄暗かった。水平線近くに月が見える。誰もいないかな…と思ったら、三脚立ててカメラを構える人やらランニングする人、手足を動かしている人(多分、本人は体操しているつもりなんだと思うけど…)など、こんな薄暗い時間から活動している人がいるんですね。
確かにテレビもラジオも無いし、持参したウォークマンはバッテリー切れで意味を為さなくなってるし、早寝早起きするしかないんだよね。

今日は夕方16時40分発のNZ849便でラロに戻る。
ホテルのシャワーなどを利用しても良いかと聞いたら、笑顔でどうぞと言ってくれたので、パッキングを済ませてビーチでのんびりリゾートすることにした。

カヌーを漕いでリーフ・エッジまで行ってみた。陸からの風だったので、行きはヨイヨイ帰りはヒーヒー……だった。
シューノーケリングもしてみた。ホテルの名前にもなっている、ここタマヌ・ビーチは砂地の中にポツンポツンと珊瑚が散らばる独特の浜辺だった。
それぞれのサンゴ礁は大きくても周囲3bほどしかなくて、そこに2〜3種類の魚たちがテリトリーを築いていた。

私がカヌーを漕いでいるとき、隣室の小型ラッセル・クロウさんカップルは海の中に腰まで浸かって抱き合っていた。それが1分や2分ではない。私がゼーハーいいながら浜辺に戻り、しばらくしても抱き合ったままだった。20分は抱き合っていたのではなかろうか。仲が良いのは素晴らしいことだけど、日本人には理解しがたい行為だなぁ。

昼食は気分を変えようと、ホテル・タマヌ・ビーチ・リゾートから自転車で10分ほどのパシフィック・リゾート・アイツタキへ。そう、私たちがラロトンガで使用していたホテルの姉妹ホテルだ。でも、こちらのホテルは姉妹ホテルとは思えないほどゴージャスだった。

滞在客も長期ステイっぽい雰囲気で、ノ〜ンビリした雰囲気がそこはかなく漂っている。自分もワサワサした感じだけは出すまい、と思っているのだけど、ここのゲストの雰囲気は到底マネ出来ませんナ。


ラロトンガに戻るとクリスティーナという女将が迎えに来てくれていた。ワンボックスカーに荷物を載せて走ること15秒。エッ!? こんなに近かったの? 
空港のそばのホテルだとは聞いていたけど、今夜の宿泊場所・アクアリウス・パシシック・ホテルは、ナント! 空港の真ん前だった。
ここのホテル、食事がリーズナブルで美味しいと聞いていた。けど確かに美味しいことは美味しいのだけれど、食べきれなかった。量が多いのではなくて、こちらの国の味付けに飽きたのだ。どれもこれもクリーム・ベースが多くてコッテリ。何を食べてもスパゲティのカルボナーラを彷彿とさせる味なのだ。

空港まで歩いても5分ほどの距離なのだけど翌朝、車で送ってもらえないかと恐る恐る聞いてみたら、笑顔でOK! 深夜の2時過ぎにわざわざ送ってくれるなんて、なんて親切なんだろう。キャスターが壊れてるので本当に助かる。感謝!m(_ _)m


アイツタキ、タマヌ・ビーチでの朝焼け。
海鳥も朝食の確保に浜辺を行ったり来たりしていた。



パシフィック・リゾート・アイツタキにいた赤ちゃん。ホテル従業員がダッコしていたので手を差し延べたら来た。
ちょっとお借りして、久しぶりに赤ちゃんのプニョプニョ感を楽しませてもらいました。
ご両親は右後方に写ってる二人。奥さん、美人だったけど、この赤ちゃん女の子だろうなぁ、お父さん似でちょっとかわいそう。
5月5日(土曜日)  2時起床 小雨

今の時点ではまだ4日の金曜なんだけど、数時間後には日付変更線を越えてしまうので表題は5日(土曜)です。

朝が早い(2時は夜か !)からと、昨夜は9時前にベッドに入ったけれど、廊下や隣室がうるさくて良く寝つけなかった。
「うるさかったね」とかみさんの言ったら、「アラ、そうお?」と返ってきたって事は彼女はしっかり眠れたようだ。

昨日、アイツタキからの機内でもらったクッキーを食べて空港へ向かう。4時40分発のNZ849便に乗り、今日はオークランド泊まりだ。
オークランドからその日の乗り継ぎもあるのだけれど、乗り継ぎ時間が90分ほどしかない。ラロトンガからの到着が遅れればアウト。しかも次の便に優先的に載せてくれるのかと問い合わせると、それはしないと言う。
危ない橋は渡りたくないので安全を期して翌朝発にしたのだ。
案の定、出発が20分遅れた。こんな事でドキドキしながら5時間も乗っていられないよなぁ。

オークランドには7時20分に到着。
今回もエアポートシャトルで今日の宿泊先のコプソーン・ハーバー・シティに向かう。この時、オークランド初日に出会った運ちゃんのエアポートシャトルに再び乗り合わせたのです。$35も取られてね。
その時は「あれ? 確かもう少し安かったような…」と思ったけれど、再会の偶然に喜んじゃって、クレーム言うことすら思いもよらなかったのです。オバカですね。

さて、今日のオークランドは既に予定を決めていた。
オークランドの港から船で30分ほどの、ワイン製造で有名(らしい)ワイヘケ島の半日観光【バインヤード・ツアー】に行こうと計画していたのだ。(この島、Waiheke と書き、地元の人の発音はどちらかと言えば“ワイヒケ”に近い)

バインヤードとはブドウ園のことで、いくつかのブドウ園を見て回り美味しいワインなぞを頂こう……というもの。オークランド初日に訪れた港でチケットを買い求める。
1人$87.5。 エェッ〜! ちょっと高くないかい。そういえば今まで感じていたのだけれど、ニュージーランドもクックも物価が高いなぁ。
たかだか小さな島のワイン工場をいくつか回るだけでひとり約8000円は無いんじゃない…と、かなり逡巡してしまった。結局、これも円安の影響だからね。かつてNZ$の為替は$1=50円切ってる時代もあったんだし。その当時だったら4300円ほどだもんね。

高いからといって、じゃぁ何処に行くの? となって妙案が浮かばない。しゃーないなぁ、と半分渋々の気持ちで行くことにした。
でも、このツアーは正解でした。
ワイヘケの港に大型バスが待っていてくれて、そのバスで島内のブドウ園やオリーブ農園を回って行きます。ワイヘケは結構大きな島なんですね。とにかく広大な景色が車窓からも眺められます。難を言えば運転手さんの解説が少々聞き取り辛かったことかな。

昼食付きといってもサンドイッチとケーキだから大した食事じゃ無かったけれど、広大な美しい景色を見ながら遠慮しつつも美味しいワインをたらふく堪能できて、この値段だったら初日の市内ツアーに比べれば遙かに良かったです。


オークランド最終日、宿泊したコプソーン・ハーバー・シティは港に面した簡素なホテル。安いけど港に面しているので金曜と土曜の夜は少々外が喧しい。。
ワイヘケ・ツアーから戻って街に出て食事する気力もなく、ホテルのレストランへ行き本場のラム肉を食べようとスタッフに「ラム・ステーキは食べられますか?」と英語で聞いた。「ステーキは無いけど骨付き肉のカツレツはあるよ」と英語で帰ってきた返事に、「カツレツってトンカツみたいなの?」とカミさんが日本語で聞き返した、たぶん私に。
すると「エッ! 日本の方ですか? わたし日本人です」とそのスタッフ。スミマセン、チャイニーズかと思ってましたm(_ _)m

カツレツは衣も付いて無くて、普通のグリルでした。ワインを頼んで(昼間、たらふく飲んでるのに!)、待望だったラムにかぶりつく(私はラム肉、大好きなんです)。
肉もワインも美味しいのだけれど、食が進まない。連日のコッテリ味付けに胃袋がイヤイヤを言い出したみたい。今までこんな事、無かったのになぁ。やっぱり年でしょうか?


サッパリしたものが食べたい!

郷に入れば郷に従えが私の信条なのだけれど、酒の飲み過ぎで胃も荒れてしまったかもf(^_^;)
コッテリ料理は見るだけでゲップが出そうになってきていました。

さぁ、明日は日本だ。うどん屋に直行しよう!


宿泊したコプソーン・ハーバー・シティの客室から見たオークランドの港。各種フェリー、バインヤード・ツアーもここから出航する。



ワインの蔵にも入れてもらいました。ヒンヤリしていて樽の木の香が良い感じでした。ワインはもちろん、グッド!でした。
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広大なブドウ園。何処までも続いてます。直ぐ近くにヘリコプターが着陸しました。自家用ヘリかなぁ……。
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広大さに目を奪われがちですが、ブドウ園の片隅にラベンダーが咲いてました。真っ赤なキノコも…。キノコが生えるような気象条件がブドウに適しているそうです。
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