初めてオアフ島行った際にあまりの遠さと時差に辟易した。2度目の訪問も同じオアフで、やはり同じ思いをし、以来、二度とハワイには行かないと誓った。
ハワイ(オアフ)が嫌いになった理由は、時差と飛行機移動のつらさばかりではない。日本人ばかりで外国に来た気がしないからだ。外国だっていうのに入国審査官までが日本語で話しかけてくる(↓)。
カミさんに「ハワイ島はどう?」と聞かれた際に軽く了承してしまったのだ。
ところが地元で手配したショップのツアー情報の誤りから、体力的にも精神的にも初日からハードなものになってしまった。当初得た情報ではキラウエア火山ツアーはホテル出発13時とのことだった。ハワイ島コナ着が8時40分の予定で空港からホテルまでは20分足らず。(↓)
以来、時差の大きな海外及び飛行時間7時間以上の国には行かない事にしていた。
しかし昨年訪れた14時間もの移動時間を要したタヒチ・ランギロアの旅が、意外と楽な移動だったために「飛行機の旅には慣れたのか?」と感じたのが失敗だった。6〜7時間のフライトなら何度もしてるから平気だろうと、
(右上へ) 
ならば充分間に合うからと、到着日にそのツアーを日本から申し込んだ。ところが直前になってホテル11時ピックアップだという。しかも到着は1時間遅れ、入国審査にも時間がかかり、ホテルに着いたのは10時55分。結局、ロビーに荷物を置いたままで慌ただしくランド・クルーザーに乗り込む羽目になってしまったのだ。


キラウエア火山ツアーは行程約10時間もの長丁場。パターンは色々あるようだが、私たちのツアーはキラウエアを目指しつつハワイ島をほぼ一周した。 本来ならこのツアーでハワイ島の大ざっぱなイメージが掴めたはずだろうけれど、移動中はほとんど寝ていたので、クルーザーから降ろされた場所しか記憶が無い(~_~;)
キラウエア火山は生憎の雨(ガス)模様だった。と言っても、ここら辺で快晴を望める方が珍しい事らしい。 上はキラウエア噴口構内にある噴火口・ハレマウマウ火口。キラウエア・クレーターはこの数十倍の大きさだ!
溶岩でふさがれてしまった道路 山頂付近から溶岩が流出 左写真の望遠画像です 溶岩が作ったアートが至る所に
コナを出発し北上。ヒロへと抜ける途中ではアカカの滝などを見学したのだが、寝ているために車中の説明を聞いていない。だから、トイレ休憩での停車でも「ここは何処だ? 何がある?」ってな調子でカメラを携えて下車する始末だ(;^_^A

キラウエア火山は予想してたより遙かにスケールが大きかった。噴火口の大きさもそうだけれど、ハワイ島自体がこの噴火によって出来た島だと実感できるのが凄い。私たちが訪島する直前にも小規模な噴火があったそうだし、山頂からは今でも溶岩が流れ出ている。出来れば溶岩の側まで行きたかったが、5〜6時間歩かなければならないという。運が良いと車で移動し、道路脇で観察できるそうだが、到着当日の私たちの体調で、5時間を歩くのは無理だ。
海岸側の溶岩で封鎖された道路から眺めたのだけれど、肉眼でちゃんと見える。望遠鏡を借りて覗いたら、溶岩が岩と共にゴロゴロと流れている様もシッカリと見えた。
その流れ出した溶岩は、その前に流れて固まった溶岩の下を進み、海岸へと辿り着く。このページのトップ写真は、溶岩が海へと流れ込む場面だ。海水がモウモウと湯気を上げているのが遠くから確認できた。
キラウエア火山はハワイ島の南南西にある。私たちの宿泊地であるコナはハワイ島の西部だ。車でおよそ3〜4時間の距離である。帰路、星空観察へも連れて行ってくれたのだけれど、正直なところ私は星には興味がない。一生懸命説明してくれたけれど、ひたすら寒さに震えていた。長袖シャツにジーパン、その上にフリースを羽織っても寒いのだ。聞くところによると、ハワイ島は避暑地なのだそうだ。

コナの街は茫洋と広い。この様な観光が主体の土地は、宿泊施設とかレストランや土産物屋が集まっていそうなものなのだが、街を隅々まで歩くのは少々、難しい。
私たちはコナ・タウンの外れにある、安い部類に入るキング・カメハメハ・コナ・ビーチ・リゾートに宿泊した。
このホテルから外食するにもマーケットへ買い物に行くにも徒歩だと10〜20分ほどかかってしまう。
しかも島全体が山なので、ストアーに行くには登りとなる。ちなみにハワイ島にあるマウナケア山とマウナロア山は、共に4000mを超える山だ。富士山より高い!
コナの外れに位置するKTAストアーには右写真のように納豆から豆腐、味噌に竹輪や大福餅まで売っていた。オーナーが日系人ということで、この手の食材を輸入しているのだそうだ。コンドミニアムでもあれば、大人数で自炊の長逗留も、ここなら楽だろう。 夜はホテルの外で2食をとった。アメリカ本場の肉厚ステーキをどうしても食べたくて、現地の人にお勧めの店を紹介してもらいアウトバック・ステーキハウスに行った。…不味かった(~_~;) ホテルへの帰路、映画「フォレスト ガンプ」で有名なババ・ガンプ・レストランに寄った。
入り口にはフォレストがジェニーに逢いにチョコレートの箱を抱えてバスを待ったベンチと彼の靴、鞄、チョコが置いてあった。
店の中はディナーの時間はとうに過ぎているというのに、賑やかだった。各国で有名なせいか、来店者も多いのだと思う。
ホテル内でガンプ・レストランのマークが入った袋をぶら下げた外人とすれ違うほどだ。
メニューも多くて食事もそこそこの味らしい。そのメニューは卓球のラケットを型取ったもので、日本語メニューもあったけど、こちらは普通のものだった。
店内には至る所に、映画にまつわるものがディスプレイされているし、全てがフォレスト・ガンプ一色だった。
ところでハワイ島でまごついたことが一つあった。支払い方法だ。どのお店でも「Chip is not included.」なのだ 。つまり、チップは含まれておりません……。
なのでカードでの支払いでも明細欄に空白になっているチップ額をこちらで書き足してから渡す。現金の場合は請求に別途、チップを加えてテーブルに置いて行くか、チップだけテーブルに置きレジで支払う。慣れないとまごつく。ガンプの店では右写真のカードを開いたら請求書がきた。

表題にもあるように、今回はザトウクジラに逢うことが一番の目的だった。勿論、ザトウに逢うのはダイビングではないけれど、遭遇確率88lに惹かれてしまった。彼のジャンプが見たかった。
そしてもう一つはナイト・ダイブ(初体験!)で見られるというマンタの乱舞。こちらは遭遇率99lというふれ込みだった。ところがザトウにもマンタにも逢えず(T.T) 
透明度は確かにもの凄くて、優に50bは抜けていたけど、サカナの種類も少なくてほとんどシャッターを切らなかった(なので絵不足なページになりましたm(_ _)m)。
しかし、数十頭ものイルカの大群に逢えたし、ハーバーに悠然とちん入(?)してきたマダラトビエイにも逢えた。そんなスケールの大きさは日本では体験できないのに、少し贅沢になってきているなぁ(^_^;;;
こちらのダイビングは午前中か午後に集中して潜る。それ以外の時間は別の事で楽しもう!、というスタイルのようだ。それはとても良いことだと思うのだが、ショップ選定に失敗した。改善されることも願って(店がこのサイトを見るとは思えないけど)、下段に記しておくので行かれる方は参考にしてください。
水中ライトに集まるプランクトン目当てでサカナ達が 写真では5頭ほどだが水中には数十頭の群れ!
3月17日 ナイアベイ
天候=快晴 気温=26度 水面温度=24度 水底温度=24度 EN=9:23 EX=10:06(43分)
平均水深=13.0m 最大水深=27.3m
【見られたサカナ】チョウハンの群れ、キンセンフエダイの群れ、マダラトビエイほか


3月17日 カイビウエスト
天候=快晴 気温=27度 水面温度=25度 水底温度=24度 EN=11:20 EX=12:05(45分)
平均水深=15.0m 最大水深=28.2m
【見られたサカナ】ハワイアン・ターキー・フィッシュ、ヨスジフエダイ、ツノダシ、ほか
3月18日 カマヌ
天候=曇り 気温=26度 水面温度=24度 水底温度=24度 EN=15:26 EX=16:15(49分) 平均水深=10.3m 最大水深=22.3m 【見られたサカナ】キイロハギ、ミヤコテング、アオノメハタ、ほか
3月18日 ナイアベイ
天候=曇り 気温=26度 水面温度=24度 水底温度=24度 EN=17:11 EX=17:56(45分) 平均水深=11.2m 最大水深=23.4m 【見られたサカナ】マダラトビエイ、ハナビラウツボ、フエヤッコダイ、ほか
3月18日 マンタベイ
天候=曇り時々晴れ 気温=24度 水面温度=24度 水底温度=24度 EN=19:03 EX=19:44(41分)平均水深=9.9m 最大水深=17.2m 【見られたサカナ】アカマツカサ、シテンチョウチョウウオ、ハナビラウツボ、ほか
【ダイビング寸評】
火山の島、マンタが乱舞するナイト・ダイビング…くらいしか知識が無く「ハワイ島はナイト・マンタだけでしょ?」という私に、「地形も楽しめて豪快でいいよ」と教えてくれたのは、ヤップ島でお世話になったスーさんだった。
年が明けて2月、潜りたい病が発病し何処に行こうかカミさんに調べさせていたら、このスーさんの言葉を思い出した。ハワイ島を調べるうちにザトウクジラに逢えることも知って、潜りたい病は“どうしても行きたい症候群”と合併症を起こし、もう手の施しようが無くなっていた。
訪れたハワイ島は思っていたほど私にはダイビング向きでは無かった。確かに透明度は半端でなく、優に50bはスッコ〜ンと抜けていたけれど見るものがないのだ。サカナの数が極端に少ない。だから、今回は水中では30カットもシャッターを押していない。
水温は1年を通じて22〜25度程度のようだ。事前に知っていたので5ミリスキンを持参したので震えはしなかったけど、イメージが常夏のリゾートなだけに、この水温は違和感があった。
ショップはブリーズを利用した。サイパンで何度か利用させて頂き、気に入っていたのでその姉妹店だからと選んだのだ。けれど、申し訳ないが最低だった。外人のスタッフは皆、フレンドリーだし安全にもかなり気を配ってくれていたけれど、ただ潜っただけ……の印象は拭えない。お目当てのサカナに逢えないことは、これは運だから仕方ないけれど、ホテルに迎えに来て、潜り終わったら連れて帰り…だけでは困る。ハワイ固有種のサカナも教えて欲しかったし(自分で見つけたけど)、大体、事前のメールのやり取りでも意味不明で、こちらが知りたいことを質問しても答えになっていなかった。同じ事を同船になった人も言っていたから、私のメール文章が悪いわけではないはずだ。それに、たった二日しか利用していないのに同じポイントに潜らせるって考えが分からない。海況だって悪くなかったのに、どうして別のポイントに行かなかったのか?
折角オアフ、コナ、サイパンと姉妹店を増やしていっているのだから、もう少しお客の事を考えたら良いのになぁ。他店のイメージも悪くなるのに。