マジュロという環礁はなんと表現したら良いのだろう? ある人はランギロアに似ていると言ったそうだが、決してそんな事は無い。確かに環礁だから街の造りは似ているけれど、ランギはフランスの香りが漂い、マジュロはやはりアメリカだ。良くも悪しくもアメリカの香りがプンプンしている。それはこの島で働いていた日本人にも感じた。 全ての在島日本人がそうでは無いだろうけど、ドラスティックさを感じたのは私だけでは無いはずだ。しかし、そんな事はどうでも良いほど、ここの海の美しい。決してオーバーではなく、本当に都会のプール以上の透明度だ。これが本来の海なのだと思う。地球上の全ての海が、昔はこうだったのだろうと思う。
シマスズメダイとシリキルリスズメダイが乱舞するパーキング・ロット 水深7bほどの海底にセスナ機が。機体の後半部分は無かった。 2日目にアネモネ島へ向かう。海はまさに“鏡のような”ベタ凪!
下手な文章などを書くよりも、1点でも多くの写真をお見せした方が良いとは思うのだが、今回は300点以上も撮影したのに、使えるカットは数十点。相も変わらず下手くそな写真ばかりでほとほと嫌気がさしてくる。
私の写真の下手さ加減を考慮の上で、マジュロの海の素晴らしさを感じ取って戴ければ幸いなのだけれど…。マジュロの海はマンタなどの大物が見られるとかレアものに会えるとかではなく、透明度とサンゴの美しさが特筆ものだ。

マジュロは海の透明度の高さが売りであることは間違いないと思うけれど、サンゴの美しさが抜群だった。
これまでサンゴが綺麗なポイントは、1999年に訪れたフィジー・マナ島の“マナパス”が一番だと思っていたけれど、マジュロはどのポイントを潜ってもサンゴが綺麗だった。
特に環礁の西端にあるポイント・クニズコーラルガーデンのサンゴは群を抜いていた。サンゴ自体も当然美しいのだけど、サンゴが実にバランス良く良く並んでいるのです。
まるで庭師(サンゴ職人?)が潜って「ハイ、このテーブルサンゴはココ。その白い枝サンゴの手前には紫の枝サンゴを少し…」なんて感じで、まるで庭園の様な見事な配置なのです。
平均水深3bに満たない浅い水域なので、シュノーケリングでもその美しさは十分楽しめます。実際、実はエントリーしてすぐにカメラが結露してしまい、あまり撮影出来なかったのでイクジット後にシュノーケリングで数カット、撮ったのでした(^_^;;; 上段左のテーブルサンゴはまさにその1カットです。 
今回の旅行は出発前数週間が猛烈に忙しく、現地の情報はほとんど予備知識ゼロでの出発でした。
いくつか現地で仕入れた情報の中で、私の心を捕らえたのが、アルノ環礁でした。現地でお世話になったショップの方すら行きたがるポイントだったのです。「50〜60bは優に抜ける(見える)んですよ」。その言葉に、50b以上も透明度があったらプールよりも綺麗って事? と聞き返すと、「イエス!」。
いくら綺麗ったって、いくら何でもそこまではと最初は疑っていたのですが……。
しかし、最初に潜ったポイント・アルノアルノはその言葉通りでした。何点か他のカットと拡大画像を用意したのでご興味あれば、少々重いですが、上のサンゴの写真をクリックしてください。
マジュロでは9本潜ったけれど、大物期待のポイントは2本。その内の1本がここアルノのイリアムです。ドロップオフ際を流すドリフト・ダイブで、この時は残念ながら流れが無く、大物にはお目にかかれなかった。それでも当たり前のようにナポレオンが、マダラトビエイが出てくるのだから、コンディションの良いときだったら、さぞや凄いのだろうと思います。

マジュロは環礁でありながらも、案外大きな町です。大きなトラクターが何台もありました。自家用車やタクシーが結構、走っています。ちなみにタクシーは一定区間なら一人均一$0.5の乗り合いです。手を挙げればOK。最初に私たちが利用したときは、この区間均一料金がいくらか分からず、$2も取られてしまいました。手を挙げてタクシーが止まったら「××まで料金は$0.5だよね?」と確認した方が良いでしょう。それと、なるべく綺麗なタクシーを止める方が無難です。古いタクシーは座席も汚い(~_~;) マーケットは朝から開いていますが、商品が入ってくるのも開いてからなので、9時過ぎに行かないと弁当のようなものはほとんどありません。それと、休日はアルコール類の販売が禁止されているようです。
暑いからでしょうが、こちらの人々は本当に仕事をしません(~_~;) それでいて酒好きで昼間っから酔っぱらってる人もいます。しかも酒癖が悪い。喧嘩をふっかけてくることは稀の様だけど、絡まれます。無視するのが一番ですが、日本語で話しかけてくるから参ってしまう(;^_^A
投宿したロバートレイマーズホテルに近い中華料理店「アンディレストラン」。味も良いし値段もリーズナブルだったけど、中国人団体の声の大きさには閉口。 サカナの現地料理を頼むと、赤いフエフキダイの様なサカナが出てくることもあるが、大抵はこれが出てくる。テングハギの様だけど、皮が異常に固い。 病院も見つけた。いわゆる町医者のような感じ。それにしても看板がやけに怪しげで、こんな所で治療を受けなくても大丈夫なよう、細心のご注意を。