【後記】
記録を残すようになってからは4回目、これで5回めとなるフィリピンだけれど、いつも異なった印象を残してくれる国です。
喧噪とハデハデな色合いに包まれた島もあれば静かに時間が流れていくような島もありました。
そして今回のモアルボアルは、子供の頃に帰省した田舎のようなイメージを受けました。
こぢんまりとした集落に子供たちが大勢いて、目の前にある海で日がな一日遊んでいました。お店を覗けばおばあちゃんがコックリコックリ居眠りをしていました。きっと1ヶ月も滞在したら村中の人々を覚えて友達になれちゃうような所でした。
スタッフ全員で私に分からないようにと、秘密裏に進行したかみさんのCカード取得には驚かされましたが、よくよく考えれば気が付くようなことも、のんびりしたこの村の時間に私の脳みそも活動停止状態だったようです。
期待していたジンベザメとの遭遇の夢は残念ながら叶いませんでしたが、思い出深い旅になりました。
(2008年5月)
【ダイビング・ログ】
●5月4日(日曜) サンケン
気温:35度 水温:29.4度 透明度:10〜20m 潜行開始:9時29分 浮上時刻:10時14分 平均水深:17.4m 最大水深:29.3m 晴れ
ジンベエが期待できるポイントだそうだけど………、出ず。小さなバンカーボートに乗った漁師さんが沢山来ていた。【観られたサカナ】アンドンクラゲ、カブトクラゲ(?)
●5月4日(日曜) トンゴサンクチュアリ
気温:36度 水温:30.0度 透明度:20m 潜行開始:11時27分 浮上時刻:12時14分 平均水深:12.9m 最大水深:23.5m 晴れ時々曇り
サンゴがとても綺麗だった。【観られたサカナ】アオウミガメ、ツバメウオ、ニセクロホシ、フエダイほか
●5月4日(日曜) カサイ
気温:36度 水温:30.2度 透明度:20m 潜行開始:14時22分 浮上時刻:15時03分 平均水深:11.2m 最大水深:18.6m 晴れ
こちらもサンゴがとても綺麗。サンクチュアリだそうです。【観られたサカナ】ヒレナガスズメダイ、ニチリンダテハゼ、ヒレナガスズメダイ、サラサゴンベ、イカリナマコほか
●5月5日(月曜) ペスカドール・カテドラルケーブ
気温:37度 水温:29.3度 透明度:15m 潜行開始:8時35分 浮上時刻:9時15分 平均水深:15.4m 最大水深:31.0m 快晴
ペスカドール島に向かう途中、ハシナガイルカの群れに遭遇。しばらく遊んでくれた。【観られたサカナ】ミナミハコフグ(yg)、ミナミハタ、オオモンカエルアンコウほか
●5月5日(月曜) ペスカドール・イースト
気温:37度 水温:29.5度 透明度:25m 潜行開始:10時13分 浮上時刻:10時55分 平均水深:10.9m 最大水深:25.9m 快晴
鏡のようなベタナギで水面下のダイバーが良く見えた。【観られたサカナ】メラネシアンアンティアス、ミスジリュウキュウスズメダイ、クラウンアネモネフィッシュほか
●5月5日(月曜) トンゴサンクチュアリ
気温:37度 水温:29.6度 透明度:10〜20m 潜行開始:13時02分 浮上時刻:13時46分 平均水深:8.5m 最大水深:16.7m 快晴
前日はサンゴ礁の棚を中心、この日は棚の外をドリフト…の予定が流れはほとんどナシ。【観られたサカナ】スカンクアネモネフィッシュ、アオウミガメ、センジュミノウミウシ、ミスジリュウキュウスズメダイほか。
右が天くんで左が花ちゃん。花ちゃんの前髪が短いのは数日前に自分で切っちゃったそうです。
で、この日テンテンは上の前歯が抜けました。前歯の抜けた写真が撮りたくてカメラ向けたら逃げられました。 |
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今回、ダイビングはチキチキダイバーズにお願いしました。
このショップではセブ空港までの送迎からホテルの手配まで、フライト・チケット以外は食事も含め、全てお願いしました。
まるで機関銃のように話し出したら止まらないカツさんこと渡辺勝行さんと奥さんのゴンちゃんこと有希子さんが仕切るお店です。
とっても可愛いテンテンこと天くん、花ちゃん、会えなかったけれど次女ゆめちゃんの3人の子供がいます。
子供の顔写真を載せるのはどうかと迷ったけれど、ショップのウェッブに子供のブログも出てたので載せちゃうことにしました。
日本だったら最近は誘拐だの何だのと物騒で顔写真出すと怒られそうだけど、モアルボアルでは夜の9時に子供が遊んでいても大丈夫なほど安心な土地柄なのだそうです。
かつてヴァヌアツのタンナ島で出会った子供たちも、明るくて屈託がなくて、人懐っこくて素晴らしかったけど、ここモアルボアルの子供たちも、ちょっとシャイだったけれどみな可愛かった。
あと数日滞在できたら、きっと仲良くなれて、もっと楽しい思い出が作れたに違いありません。
いろんな島でいろんな子供たちと出会いましたが、子供たちの成長には、仲間と手付かずの自然が一番なのだといつも感じます。
モアルボアルの子供たちは屈託がなくて、まさに子供らしい子供たちです。日本だったら小学生1〜2年生くらいの子供が、貝殻細工のアクセサリーやTシャツを売りに寄ってきたのにはちょっと驚かされたけれど、しつこく付きまとうようなことはありませんでした。
小さな頃から稼ぐことを覚えるのが、果たして良いものなのか私には判らないけれど、そうしなければならない家庭環境であることは推測できます。
モアルボアルのビーチは10数メートルほど岩の混じった砂地が続き、その先が落ち込んでいました。
その周辺をビーチエントリーでダイビングする人々の姿も見かけられました。
私たちが訪れた時、鰯の大群がやってきていて、シュノーケリング中に鰯の群れがやってくることもしばしばでした。海中では巨大な鰯玉を観ることが出来るそうです。
モアルボアルは端から端まで歩いても10分もかからないような小さな村です。その中に4軒ほどホテルがあります。私たちはカバナ・ビーチクラブに泊まりました。
食事が部屋の外のベランダで摂ることが出来て、なかなかオシャレなホテルです。多分、1室しか無いと思われるスイートを利用しましたが、部屋がとても広く、サブベッドが置かれた別室にはケーブル・テレビがありました。日本のNHKも映るらしいのですが、何チャンネルか分かりませんでした。それ以前にテレビを観ようとも思わなかったですが。
欠点といえばシャワーの水がすぐに出なくなってしまうことです。小さな電気式湯沸かし器に水を溜め込んで暖めてから供給するため、すぐに水が無くなってしまうようです。水がチョロチョロ状態になったら数分待つと再び出てきました。スッポンポン状態でしばらく待たねばなりません。
部屋の外、ベランダに上がるところにもシャワーがあって、海から戻ったときはサッと身体を流すことが出来て便利でした。温水ではないですが、こちらのシャワーの方が水量は強かったです。
このホテルの隣にはイタリアン・レストランがあって(ピサはイマイチ)、プールもあります。このカバナ・ビーチクラブと経営が一緒だそうです。なのでレストランで注文したものを部屋のベランダまで運んでくれます。
小さな村の割には結構レストランやバーがあって、食事には困らない所でした。一見すると衛生的にどうかな? と感じられるお店もありましたがそれほど気にすることも無さそうでした。店構えに反して味はマァマァで、何より値段が安い! 二人で食べて飲んでせいぜい500〜700ペソ。日本円にして2000円前後でした。
フィリピン・セブ島モアルボアルの夕景です。
モアルボアルはセブ島の南西部に位置する、小さな素朴な村です。セブ空港からは陸路で2〜3時間ほどかかります。
西にネグロス島を控えているために、残念ながら海に沈む夕陽は拝めません。でもそのネグロス島があることでちょうど良い雲が出来るようで、私たちが到着した日は空一面が真っ赤に染まっていました。
本来なら成田からセブ島への直行便を利用するのが一番最短で楽なのですが、フィリピン航空セブ島直行便が押さえづらい事、そしてディレイ(遅延)をたびたび起こす事、などの理由で私たちはマニラ行きのタイ航空を利用し、マニラからセブに入りました。
マニラで国内線に乗り換えるには入国手続きを終えてからいったん空港の外に出て、車で隣接する国内線ターミナルに向かいます。クーポン・タクシーという乗車前に料金が提示されるタクシーがボラれる心配が無く安全だと聞いていたのですが、どこでそのタクシーを拾えば良いのか分からず
、結局普通のタクシーに乗りました。帰国時は同行の方と一緒にクーポン・タクシーに乗りました。行きの一般タクシーで95ペソ(約230円)、帰りのクーポン・タクシーで150ペソ(約360円)でした。一般のタクシーでは積み込める荷物が限られるので、人数が3人以上だったらバンタイプのクーポン・タクシーの方が便利で安く済みます。