11月の勤労感謝の日の連休を利用して行くのは知っていたけど、出発地やフライト時間も知らないまま時は更に過ぎ、正確な行程を知ったのは2週間前だった。ボチボチ機材の用意をしなくちゃとカメラハウジングを点検すると、シャッタースプリングが壊れていた。修理に出そうと見積もりを取ったら1万円だという返事。たかがスプリングの交換でそりゃないでしょ!と、輪ゴム使って自分で直そうとしたら、今度は完全にシャッターレバーが動かなくなってしまった。恥を忍んで修理を依頼。間に合わないかもしれないなぁ、と半ば諦めていたら間に合った。修理代は7千円だった。
安全のために耐圧検査もするので、たかが小さなスプリング一個の交換でも高額になってしまうそうな。理屈は理解できるけど、ちょっとアイディアが足らないなぁ。本体販売時に任意での保険加入システムを設けるとか、改善の余地あると思う。 |
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行程が頭に入って無いもんだから、出発当日も時間を読み違えて最寄り駅まで急ぎ足。書き出せばもっとドタバタだったのだけど、恥の記録を残すのもなんだからこの辺で止めとく。成田からデンパサールまで約6時間半の飛行、そこからトランベンまでは車で約3時間。成田発午前11:00予定が30分のディレイして、デンパサール到着は17:50だった。日本との時差は1時間。
高速道路が出来たというので、高速代(約120円)払って通ってもらった。高速道路といってもまだほんの数キロしか完成してない(2015年時点)。利用する意味はほとんど無いのだけど、市内の渋滞を若干回避できることと海沿いの高架道路なので景色は良い。日本の交通と比べればルールが無いようなインドネシアの無謀運転に、眠るのも怖かったのだけど疲れからか途中で眠ってしまい、起こされたらミンピ・リゾート・トランベンだった。到着時間21:00。遅い夕食をとり、翌朝のダイビング器材をセットしてグッドナイト。 |
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こちらのダイビングはビーチエントリーが基本スタイル。ホテル、ダイビングショップの前がダイビングポイントで、ビーチから入るポイントはざっくり3つある。それぞれのエントリーポイントまで、そしてダイビングを終了して戻ってきても機材はポーターのおばちゃんたちが運んでくれる。なんか申し訳なくて、近場のポイントなどは自分で担いで行こうとしたら、「大事な彼女たちの仕事を取り上げないでね」と諭された。ポーターの組合みたいなものがあって、各ダイビングショップはそこに支払っている。それがおばちゃん達に分配される仕組み。ダイビングを終えたある日の夕方、「マッサージ、マッサージ!」と声を掛けられた。何処かで見た顔だと思ったら、ポーターしていたおばちゃんだった。
ビーチはゴルフボール大から人の頭くらいのゴロタ石の海岸。なのでエントリー時には足元に注意が必要。波が高い日などはバランスを崩しやすい。 |
私は結局ナイトダイブを入れて沈船に3回、ドロップオフに2回、両コーラルガーデンに潜った。エメラルドはボート移動になるというのでなんか面倒だったのでパス。エメラルドはこの界隈では唯一の白砂だそうだけど、他は全て黒砂。1963年~64年に噴火したアグン山(ページ最初に登場してる山)から流れ出た溶岩で、このようなゴロタ石&黒砂の海岸になってしまったそうな。
一番の人気ポイントは沈船で、エントリー口には駐車場やトイレ、簡易シャワーやちょっとしたお店もあった(下写真)。ダイビングショップはこの界隈を開発したパラダイス(右下写真)のお世話になった。パラダイスから沈船ポイントエントリー口までは徒歩約5分。コーラルガーデンはパラダイスの目の前である。パラダイスにも宿泊施設があって、綺麗で清潔な部屋だった。私たちは三軒隣のミンピ・リゾートに泊まったけれど、結局ディナーはパラダイスで摂ることが多かった。お味の方はマァマァ。希望を言うとメニューに無い物も作ってくれた。 |
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私たちがパラダイスを利用した時、日本人ゲストは他に常連さんの2名だけで、しかもほとんどセルフで潜っていた。そんな事もあってガイドは独占状態。「他にゲストもいないから、希望があれば遠征もしますよ」との言葉に甘えて、一日スラヤまで車で遠征ダイブをした。スラヤはトランベンから南へ約10分ほど走ったところ。機材用のプール、簡易シャワーとトイレ、ちょっとした売店があった。砂地のスロープが続く、マクロ派には楽しいポイントだと思う。が、ロボットアームのようなストロボにワイドレンズ装着した外人ダイバーもいたので、ワイドも楽しいのかもしれない。
ダイビングを終えると地元漁師が帰って来て、魚を買って行けと言う。籠にマヒマヒ(シーラ)が何匹か入っていた。重さで値段が決まるそうで、下の写真の一匹を購入。38.000ルピア。この時のレートで日本円にして330円ほど。ちなみに魚を掲げるモデルは、驚異的な視力を誇るガイドのアワ君。 |
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スラヤで2本潜ってショップに戻り、ミンピ前からエントリーしてコーラルガーデンまでの軽いドリフトダイブを楽しみ、夕刻はそのマヒマヒをご馳走になった。ちなみにこのミンピ前のポイントは、何故か像がいくつも沈められていて、ちょっと不思議な海中だった。
さてダイビングを全て終了し、デンパサールへ戻る日。フライトは深夜0時過ぎなのでピックアップも夕方だ。朝から夕刻まで時間をもてあますことになる。ピックアップしてくれる会社に連絡を取り、ピックアップの時間を早めて貰って帰路の途中を見学しながら戻ることを計画した。ところが既にピックアップ料金を払い込んでいるにもかかわらず更に$60払えという。それでは二重に払うことになるだろうと言っても「会社(ガルーダオリエントホリデーズ)の決まりだから」の一点張り。バカバカしいので現地コーディネーターの吉田さんにガイドをお願いした。
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デンパサールまでの帰路なら昔ながら伝統を今もなお守る村・プンリプランにでも寄れたのだけど、再びトランベンに戻るとなるとちょっと無理、ってことでスラヤ山にある天空の城と呼ばれるランプヤン寺院(標高1.000㍍)、水の宮殿ティルタ・ガンガに行って来た。山にさしかかってからのランプヤン寺院への道はこれまた凄い急勾配で、車でもやっとこさ登れるような道。昔はこの道を祭事のたびに歩いて上がってきたそうな。
土産物売りのおっちゃんおばちゃん達を振り切ってティルタ・ガンガですばし涼み、再びトランベンに戻ってシャワーを浴びて帰路についた。 |
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