シドニーからここバヌアツの首都があるエファテ島・ポートビラに到着したのは夜の10時。
手持ちのお金はUS$に、わずかにAS$、そして日本円だけだ。この国の通貨バツゥー(VT)なんて持ち合わせがあるわけがない。
両替所も10時頃には閉まってしまうと聞いていたものだから、入国審査に時間がかかったらどうしようと、気になって仕方なかった。けれど、外国人も少なく入国審査はすんなりと通過。
取り敢えず日本円3万円を両替すると、27000VTになった。少しレートが高くなってるようだ。
タクシー乗り場に向かい、早速の料金交渉。事前に仕入れていた情報の金額と一緒だったので、直ぐにホテルへと向かったけれど、この国はアジアの国と違って、異邦人(特に日本人)だからといって、ぼられる心配はあまり無さそう。
皆、あくせくしていない。笑顔でのんびり。こすっからい人間は少なそうだ。
※一部写真はクリックすると拡大写真が開きます
右の写真をよ〜く見て欲しい。メインに持ってくるような写真では無いのだけれど、これこそがバヌアツの象徴だと思い、ここに配置した。
これは、ここポートビラからタンナ島へ向かう際に発券された搭乗券だ。便名も無し、搭乗時間も搭乗ゲートも何も記載ナシ。あるのは手書きのシート番号だけ。そのシート番号もサント島からポートビラに向かう際には半券にしか書かれなかった。こんな調子だから、スチュワーデスは便名すら知らない。
乗客に訊ねられ、慌てて機長に聞きに行っていた(;^_^A  万事がこの調子なのだ。
ホテルでは私たちが空港に向かうと知ったタクシー・ドライバーが、待っていてくれと頼みもしないのに1時間近くも私たちを待っていた。
町の中心にあるマーケットも実質24時間営業だそうな。商売熱心なのではない。商品が全て売り切れるまで帰らないからだ。これこそ、南国の生活リズムだ。
※搭乗チケットの下の券は空港使用料チケット(200VT)
首都・ポートビラを島民は“ビラ”と呼んでいた。町の中心部は端から端を歩いても20分足らず。町から望めるイリリキ島にはアイランド・リゾートがあり、水上コテージ風のバンガローが町からも見える。 右は町の中心部。この日は日曜日なので車も少ないが平日は渋滞もする。店は商売熱心では無いので日・祭日に開いている店は少ない。夕方は7時頃に、土曜も12時で殆どの店が閉めてしまう。
マーケットで見かけた食品。食べるには少々勇気が… 5月1日、昼食を摂ろうと町中を歩いたけれど、開いている店がほとんど無い。メーデーだからお休みなのだ。
ちなみに町での食事はベトナム料理屋「デイリースナック」、町から空港
クリックすると拡大写真が見られます 方面へ少し外れた所にある中華レストラン「ハーバービュー・レストラン」がお薦め。
ここポートビラで、帰りのチケット(シドニー〜成田)が無いことに気づいた。往復チケットだったのを成田
で取られてしまった事を思い出した。カンタス航空の係員が間違えて取ってしまい、私たちもその時に気づかなかったのだ。ビラにもカンタスのカウンターはあるけれど、果たして私のボキャブラリーで解決出来るか心配だった。困って

いるとホテル「ザ・メラネシアン」の大数加(おおすか)さん、土山(どやま)さんが再発行手続きをしてくれた。
この国の人は本当に優しく、気さくだ。みな目が合えば挨拶をしてくる。日本もこうなれば良いのに。