レンベという地名を聞いたのも初めてなら当然にして場所も知らず、そんな状態で最初に訪れたのが2009年12月。そしてその翌年の2010年11月に早くも再訪。そして3度目は2005年に訪問したメナド・ブナケンにも行ってみようと、レンベ(カサワリレンベリゾート)とメナド(キマバジョリゾート)の横断行を決行した。そして今回が4度目となる。
何度も書いているけれど、レンベがカメラ派ダイバー、それもマクロ系の写真が好きなダイバーを虜にしてやまないのは、この海域に住む魚たちが多種多様だからだ。ポイントによっては目の前に民家がズラリと並び、きっと垂れ流しであろう生活排水や下水がそのままドボドボと流れ込んでいるような所もある。それでもその海中には変身タコ・ミミックオクトパスが居たり青いリングが鮮やかなブルーリングオクトパスが居たりするのだ。
今回2年ぶり再訪したら、レンベはかなり開発が進んでいた。海況に停泊する大型船も数が増えていたし、施設もかなり新設されていた。 |
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マンダリンポイントという名のニシキテグリの聖域は、数年前にサンゴがほとんど無くなってしまい、今ではダイビングポイントではなくなったそうだ。
多くのダイバーが潜れば、少なからず環境に影響を与える。その度が超せば最終的に破壊してしまう。現地で暮らす人たちも、自分たちの生活向上を望むはずだし、そのためには開発は必要だ。
このダイバーにとって天国のような海峡も、いつまで今のような環境を保てるのだろう。もしかしたらあと数年でダイバーのいない海になってしまうのかもしれないと感じた。
毎回お世話になってるカサワリ・レンベ・リゾートも、昔の知った顔が減っていて、新しいスタッフが増えていた。コテージも老朽化が目立ってきたし、食事も前回と味付けが異なっていたので、聞けばコックさんが替わったそうな。私の髪に白いものが増えたようにレンベも変遷し続けている。 |
それでもまだまだレンベの海は楽しい。何度潜っても。
右の写真は今回、4度目にして初めて潜ったポイント「プラウアバディ」。写真左端の船に横付けしてダイビングした。海面には浮遊物や油が浮かんでいて、「マジでここに潜るの?」と思わず問い質してしまった。潜行するとゴミが沈んでる。鍋もあったし、船員の物らしきウィンドブレーカーがユラユラ漂っていて、人が沈んでるのかと一瞬ドキリとした。そんな海でもサンゴは綺麗だし魚たちもたくさんいた。頭上に大型船が何隻も停泊しているというのに透明度も15㍍ほどと、この海域にしては良い方だった。気分はまさに東京湾に潜ってるようなのだが。
ダイビングは都合4日間。バリバリと一日4本潜ってやろうと思っていたのだけれど、今回見たかった一番の目的・ゼブラバッドフィッシュの幼魚に会えないと分かり(季節がちょっと遅すぎた)、少々意気消沈してリゾート満喫することに趣旨変更。夕方以降はのんびりと、ドリンキングタイムに徹することにしたのだった。 |
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ダイビング最終日。翌日のフライトスケジュールが午後一番なので、午前中にダイビングを終えた。機材は全てスタッフが洗って干しておいてくれる。昼からビールも悪くはないけれど、せっかくだからどこか行く? っということで近くにある動物園と港見学に行ってみた。
動物園といっても日本のちょっと大きな公園だったらありそうな可愛らしい動物園で、鑑賞動物といっても普通のハトやブタなども檻に入れられていた。そんな動物園だけれど、一度本物を見てみたかったタンココサル(左写真)がいるというので出向いたのだった。
漁港は残念ながら午後だったため、水揚げされた魚を見ることが出来なかった。この港にはマグロやカツオ、アジなどが主に水揚げされるらしい。大きな遠洋漁業船から独り乗りカヌーのような小さなボートまで岸壁に停泊していた。
この地で知り合った友人宅にもお邪魔したりと、私にとってのレンベは、第三の故郷なのかもしれない。 |
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