ランギロアからの帰途、タヒチのパペーテに1泊しました。タヒチからの便が深夜発なので、直接帰国の途につくことも可能でしたが、折角なのでモーレア島を半日観光しようかと考えたのです。
ちなみに表題は“モーレア”ではなく、“モオレア”としてありますが、本来は音引きではないそうです。うろ覚えなのですが、モが黄色を、オレアが確か川(か皮?)を意味すると聞きました。
映画「南太平洋」をご存じですか? ここモオレアが舞台ですが、私は主題歌の♪バ〜リハ〜イ…♪という歌詞に、舞台はインドネシアのバリ島だとばっかり思い込んでいました(^_^;;;
画家ゴーギャンはこの島を「まるで古城のようだ」と表したそうですが、私には原始の源、のようなイメージが残りました。わずか6時間ほどの滞在でしたが、2〜3日探索したら楽しい島だろうな、と感じました。

まるで東南アジアみたい!?

パペーテの街を歩いて感じた最初のイメージは、まるで東南アジアみたい……でした。
街は大きくて道路もちゃんと整備されているのですが、雑然としていてゴミが多いのです。町中をニワトリが闊歩してもいました。まるで日本の鳩のように堂々と!(右写真) 
人々も平然とタバコの吸い殻やゴミを捨てて歩きます。観光で稼ぐ国なのだから、もう少し自然を大切にすることを気にかければ良いのに…と思うのですが、異邦人の勝手な言い分でしょうか。
タヒチでの移動は左写真のバスを利用すると便利です。「ル・トラック」と呼ばれるこのバスは、手前右のちょっとレトロな方が190フラン(夜は230フラン)、左後ろの近代的な方が230フランで
一律料金だそうです。レトロな方はパペーテ市内を循環しているので、市内の移動には とっても便利(一部、山間部へ入っていくバスもあるので注意)。走ってくるバスに手を挙げれば停まってくれて、降りたいところでブザーを押せばOK! 左の近代的な方も乗り降り自由らしいけれど、郊外まで行くので行き先を確認した方が無難のようです。

パペーテには1泊しかしなかったけれど、出発が深夜だったため夕食は2度摂りました。その2回の夕食のお世話になったのが、夕方になると港の公園に開かれる屋台の集まり「ル・ロット」。
クレープからパスタ、北京料理に台湾料理、アイスクリームにピザまでありとあらゆる種類の屋台が店を連ねます。しかしどういう訳か、日本人観光客が多いのに不思議と日本料理は無かった。私個人的にはその方が嬉しいですけど。海外で日本食を食す気もなければ、美味いわけもないですから。
さて、いざお店を選ぶとなると何処に入ろうかと迷うほどの出店数です。好みの料理を選ぶのが先決ですが、やはり人が多く入っているお店が無難のようです。お店の中には、迷っている素振りを見せると、すかさず日本語のメニューを
自動車屋台「ル・ロット」
手渡してくる商売上手な客引きもいます。
ちなみにアルコール類は一切販売していません。持ち込みが可能かどうかは確認し忘れました。ほとんど食事に行く前に酔っぱらっていたもので…(^^;)

市内の中心部にはマルシェという市民が利用するスーパーマーケットがあります。
1階が野菜や魚、肉などの食料品と生活雑貨、2階はお土産屋です。お土産を探しましたが、これだ!っというお土産が無いんですネ。目隠しで連れてこられて、「ここはフィリッピンだよ」と言われても信じてしまうかも。
それほどお土産に変わり映えがない所です。敢えてタヒチらしいものといえば、画家・ゴーギャンの作品をモチーフにしたものくらいです。


そのマルシェの向かいにあるのがノートルダム寺院(左写真)です。本場フランスのものは見たことがないのですが、インターネット上の写真を見る限り、まるで似ていません。名前だけを貸した…って感じですね。ちなみにその時に、この写真を撮っていたのは私だけでした…。
ル・ロットの屋台が開かれる、港の公園の少し先から、モオレア島行きの船が出ます。高速船で約1時間。フェリーだと約2時間の船旅です。早朝、私たちはチケット購入で少しまごつきました。乗り場とチケット売り場がかけ離れていてとても判りづらいのです。チケット売り場は港に面した待合い場の反対側で、別個の2社がチケット販売窓口を開いています。モオレアに行かれる方は出船時間が迫ってきて慌てないよう、ご注意のほどを。
 私たちは当日、行き当たりばったりでチケットを購入し、モオレアに渡りました。現地でレンタ・バイクを借りてバリハイ見物に行く予定だったのですが、モオレアの港に着いたら現地のツアー会社らしきマイクロ・バスを発見。
パペーテの港と街並み
半日観光ツアーは無いかと聞いたらちょうど二人なら追加で参加できるとのこと。値段もバイクのレンタル代と比べても変わらないので、暑い陽射しにさらされることを考えたらクーラー付きのバスの方が良いと、その場で予定変更しました。
惜しむらくは日本語の案内では無かったこと。それでも島内観光のガイドが英語と仏語と交互なのが、ここのお国柄を出していて、それはそれなりに面白かったです。



アリミテ号から眺めたモオレア島。原始の雰囲気が漂ってます。 ソフィテル・イアオラ・モーレア・ホテル(ちょっと用足しに寄っただけです) 左写真と同一ポイントから撮影した、ソフィテル・イアオラ・モーレアのプライベート・ビーチ
左側に群生するのがノニの木。身体に良さそうですがあの味だけは……(~ ~;;) おむすびのようなモオレア。手前に見える湾がオプノフ湾、ビハエナ山を挟んだ向こう側がクック湾 オプノフ湾。山(このページ上段写真の山)を挟んで反対側にはクック湾が
モオレア北部から眺めたバリハイ。山は見る角度でまるで姿が違う。 山頂に雲を携えたバリハイ。この山に登頂挑戦したクライマーはいるのでしょうか? このアングル、ミュージカル映画「南太平洋」のワンシーンとダブりませんか?
バリハイを背にして建つ教会。島民はみな、敬虔なクリスチャンだそうです。 モオレアの海もやっぱり綺麗だった。遙か向こうに見えるのがタヒチ本島。 これがタヒチのパシフィックフラン。お札は500、1000、5000、10000の4種類