あちらこちらと訪れていると、時々ドキッとするほどの美しい朝日や夕景に出会うことがあります。
朝日や夕景に限らず全般的に言えることでしょうが、この美しい一瞬の出来事だけは、運に頼らざるを得ません。どんなに遠くへ行っても、どんな名勝地・景勝地へ行っても、真っ赤に焼けた空に遭遇出来るか否かは、その時の運に頼らざるを得ないのです。
私の場合、日頃の行いが良いせいか(^_^;;; 結構遭遇率は良いような気がします。

197?年 北海道・稚咲内
学生時代、何度か北海道へオートバイで渡りました。一番、長逗留したのがサロベツです。サロベツ原野の先を更に10qほど行くと日本海に出ます。そこが稚咲内海岸です。当時はひなびた漁村で、村民も数十人しかいなかったと思います。
そこから眺める利尻富士がとても見事で、何度も仕事の合間に見に行きました。

1998年 イル・デ・パン
イル・デ・パンへはニューカレドニア本島のグランドテール島から双発の飛行機で40分ほどです。この島の西南端にあるホテル「ク・ブニー」に投宿しました。ここのホテルは各部屋がバンガロー・タイプで素晴らしいのですが、歯ブラシなどの備品が置いてありませんでした。仕方なく島にあるフランス軍基地へと歯ブラシと歯磨き粉を購入しにいきました。その基地からホテルへ戻る途中でこの写真は撮りました。いつも波が穏やかなクト湾に沈む夕日です。この様な、逆光に光る海が私は大好きです。

1999年 フィジー本島&マナ島
マナ島をぐるりと一周しようとしている間に日が暮れ、暗くならない内にホテルへ戻ろうと焦っていた時に現れた夕景です。美しさにしばし見とれてしまい、完全に日没。途中で出会った島民に道を聞き、まさに手探り状態でホテルまで戻ったのでした。
フィジー本島・ナディのホテルで、翌朝の早朝出発(午前3時!)に準備して、早く寝ようとパッキングをしていると、窓の外に素敵な夕焼けが見えました。カメラを手にブラリと外に出て撮った写真がこれです。散歩している時は、ごく普通の夕焼けだったのですが、この後に空は一変したのです!
真ん中の風景がこの様に一変しました。まさに“燃える”ような夕景です。手をかざせば熱が感じられそうなほど、真っ赤な空でした。この時ばかりはしばし呆然と、息をするのを忘れるほど、見入ってしまいました。決してレンズ・フィルターなどを使用した写真ではありません。通常のインスタント・カメラで撮影したものです。

2001年 オーストラリア アリススプリングス
画質は悪いし、夕景でも無いのですが“知る人ぞ知る”ワンカットなので掲載しました。何処が“知る人ぞ…”なのかと言うと、エアーズロックの右隅に掛かる小さな雲です。現地のガイドさん曰く、とても珍しいのだそうです。
オーストラリアの内陸部、アリススプリングスの典型的な夕景です。広大な大地に沈む太陽は、地上の温度も引き連れて行きます。日没と共に大地は夏といえども急速に冷気に覆われます。

2003年 サイパン
サイパン・マイクロビーチのサンセットとしてはどうってことないのですが、ポツンとたたずむ人のシルエットが気に入っているので、掲載と相成りました。

2003年 西伊豆・浮島
西伊豆の浮島(フトウ)でのサンセットです。水平線に雲が厚く架かっていたので、きっとこの一瞬が今日のベストショット・タイミングだろうと写し、帰宅してゆっくりと眺めてみたら雲より蜘蛛が邪魔していた……という落ちが付いたワンショットです(^_^ゞ
でも綺麗に海面が朱に染まり、またもやボサノバが聞こえてきそうなひとときでした。

2003年 ポナペ
ポナペ(ポンペイ)のシンボル「ソケース・ロック」の夕景です。地元人は「ジョカージ」と呼んでいるようです。彼方の入道雲が茜色に染まり、その雲たちを湾が拾い集めているようです。雲が色づき始めてからこの様になるまでは、わずか10分ほど。ちょっとしたドラマでした。
こちらはホテル「サウスパーク」のダイニング・バーからの夕景です。 眼前の入り江は深度がとても浅く、干潮時はボートが苦労しながら航行していました。
この様なシチュエーションで、陽が傾くのを眺めながら食前酒のグラスを傾けている時が、私の最高のひとときです。これでGBMにボサノバなど流れていればパーフェクトですね。(^_^)v
一方こちらはホテル「ザ・ビレッジ」のダイニング・バーから眺めた夕景です。目の前のヤシの木がなかなか良かったので、入れようとしたのですが、手前の木々を意識し過ぎたせいか手前のヤシの木はブレていないのに、遠景がブレてしまいました。残念です。
このホテル、この時刻を過ぎるとまるでまるで音のない世界になります。だからこそ、この景色もなかなかのものでした。音のない世界で鏡のような入り江が幻想的です。

2004年 ランギロア
ランギロアの島の形(リング状)のためか、たまたまタイミングが悪かったのか、4回日没に接して1度も「これは最高だ!」といえる夕陽に出会えませんでした。夕陽に対しては運の良かった私ですが、流石に毎回良い思いは出来ない…って事でしょうか。島影の向こう、雲の下にスコールが降っているのが判りますか?
それでもこのような太陽は、東京ではそうそうお目にかかれません。まさに“ハッピーアワー”、私には“カクテル・アワー”です。

2004年 マジュロ
マジュロで投宿したホテルはロバートレイマーズホテルでしたが、食事に飽きたので出向いたホテル『マーシャル・アイランズ・リゾーツ』からの夕景です。海が鏡のような凪で、停泊している船がなんとも良い感じでした。
2004年 チューク
ともにチュークの朝焼けです。上段のカットは東側。まさに太陽が顔を出す寸前のものです。下段のカットは西側。太陽が顔を出した直後のカットです。海がベタナギだったので、まさに鏡の様に燃える雲を映しています。まるで山の上から茜色の雲海を見下ろしているようです。60年前の戦時中は、きっと1日中このように紅く染まっていたのでしょう。

2005年 メナド
メナドには5泊した。街に出かけたのは1日だけだ。と言うことは4回は夕陽を眺めるチャンスがあったはずなのに記憶がない。今思えばアッという間に6日間が過ぎてしまった。
宿泊したサンティカには、ビッグツリーというその名の通り大きな木がそびえる丘にレストランがあった。そこはホテルで一番の見晴らしの良い場所で、連日ビールやワインを飲んでいたのだけれど、それらしい夕陽のカットは少ない。何故だろう?

2006年 ボラカイ
ボラカイの夕景です。上のカットはパナイ島カリボからバンカー・ボートでボラカイへ上陸する初日に撮影しました。下のカットは2日目、ボートステーション1付近から撮影しました。たった3泊の旅でしたが、天気に恵まれ素晴らしい景色を堪能することが出来ました。

2007年 モルジブ・マクヌドゥ
モルジブ、北マーレのマクヌドゥでの夕景です。上のカットは島の西端にあるガーデン・バー付近から撮影したもの、下のカットは夜釣りに出かけた際に船上で遭遇した茜空です。船上で遭遇したこの景色は、時間の経過と共に頭上まで真っ赤に染めてくれました。

2007年 ロタ島
たまたま同じホテルに泊まったご夫妻とダイビングも一緒になった。ポイントへ向かう舟の中で「昨日の夕焼けは素晴らしかった」という会話を耳にし、今日も綺麗な夕陽が見られたらいいなぁ…とフラリ浜辺へ。その浜辺で再びご夫妻と遭遇。「昨日の方が綺麗でした」。ウ〜ン、それは残念。でも、これでも十分綺麗でした。

2008年 モアルボアル
この写真を撮影していた時に「島が邪魔で海辺に沈む夕陽が見られなくて残念ですね」と声を掛けられました。確かに海に沈む夕陽の方がドラマチックかもしれませんが、空が朱く染まるためには雲が必要で、そうなると島は雲のためには結構大切だと思いました。

2009年 パマリカン島
共にパマリカン島(アマンプロ)での夕景です。上が二日目(3月20日)、下が初日(19日)のものです。コテージ(カシータ)が島の南側だったので、コテージから見える空が焼けて来てからゆっくり外に出て夕陽を堪能することが出来ました。ロケーションが良いと撮影も楽です^U^